| 所在地 | 石川県能美市和田町 |
| 立地 | 丘陵頂部、標高36m |
| 遺構 | 曲輪、土塁、堀、虎口、櫓台 |
| 規模 | 190m X 100m |
| 城主 | 和田坊超勝寺、安井家清(柴田勝家家臣) |
| 時期 | 室町、戦国 |
| 指定文化財 | 国指定史跡 能美古墳群 |
| 駐車場 | あり |
| 訪城(登城口)のアクセス | |
| 城内の散策路 | |
| 遺構・縄張の残り具合 | |
| 遺構の地表状態 | |
| 城館からの眺望 | |
| 城館の見学時間(登城口から) | |
| 見学の服装 |
配布カード
和田山城 Ver.1.0
攻城月:2020年10月
踏査時間:約30分

2020年10月17日にオープンした能美ふるさとミュージアム。平成で合併した3町の歴史資料館として建築された。
ただ残念なことに常設展示には室町・戦国時代がすっぽり抜けている。

ミュージアムは国指定史跡能美古墳群の和田山古墳群に隣接して建っている。和田山城の散策に行く。

ミュージアムオープンに合わせて下草がきれいに刈られていた。

旧町時代に建てられた和田山城の縄張図

和田山城は和田山の東先端部にある8号墳と9号墳を再利用して構築されている。
先端部にあり、尾根続きが弱点になるため、古墳のまわりに空堀を設けて侵攻を遮断し、古墳を再利用した櫓台から攻撃できるようにしている。

空堀沿いに尾根を道(土塁道)のように細く残して櫓台から長く横矢が掛かるようにしている。

古墳の切れ目あたりに土塁を伴う桝形虎口を設けている。

8号墳を再利用して二の郭を設け、方墳頂部を櫓台としている。

櫓台は丘陵斜面側に土塁が残っている。

二の郭から主郭に向かう。

二の郭と主郭を結ぶ通路には尾根続き側に土塁と斜面側に空堀が設けられている。

主郭の正面に穴が掘られ大軍で直進できないようになっている。

右の主郭虎口への通路を進む。

主郭に入る。

主郭の尾根続き側に土塁が設けられている。

主郭にある9号墳を再利用して櫓台になっている。

頂部は方墳をそのまま利用しているようだ。

頂部から白山が見える。

反対側に土塁を設け、主郭を南北に分けている。

14号墳は平坦地を広げるために削られ消滅し、わずかに周溝が判別できる程度になっている。

14号墳の斜面下に腰曲輪が見える。

腰曲輪部分に下りて再び8号墳のほうに向かう。

8号墳の空堀の下辺りまで来ると、藪でいつもは見えない部分も低く刈られていて、なんとなく空堀への道が見えた。

上ってみると、

左は空堀に入るのだが、右に古墳を回り込むような道があった。

進むと二の郭へ入っていくようだった。