七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
先日20日に七尾市で「令和6年能登半島地震復興イベント」が開催され、参加しましたので一部報告します。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
午後のシンポジウムに先駆けて午前中に春風亭昇太師匠と七尾城を城あるきイベントがありました。先着60名の参加応募はあっという間だったそうです。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
バスで駐車場に到着すると、昇太師匠と城あるきには参加予定のなかった千田嘉博先生が待っていました。千田先生は腰の調子が悪く挨拶のみでしたが、私たちが到着する前に桜馬場あたりまで行って昇太師匠と七尾城談義に花を咲かせたそうです。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
城あるきでは駐車場から調度丸、桜馬場、温井屋敷、遊佐屋敷、本丸とまわり、昇太師匠と地震被害状況や復旧方法などを見聞きしました。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
当日の本丸は夏時期にしてはすっきりと晴れ渡っていました。日陰は風も通って思っていたより涼しかったですが遮るもののない本丸はやはり暑かったです。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
昇太師匠のつなぎに地下足袋の姿は城あるきのための最小の荷物になる工夫だそうです。
約1時間でしたがあっという間に終了し、とても楽しい城あるきでした。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
地震直後にはブルーシートを被せていた場所でも温井屋敷の二の丸側石垣や

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
九尺石は外されて崩れた様子が見えるようになっていました。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
午後は七尾市文化ホールで昇太師匠と千田先生の講演とトークセッションがありました。
会場はほぼ満席となり、こちらもあっという間の楽しい時間でした。

七尾城跡復興イベントで見た七尾城の現状
実は千田先生、城あるきできなかった時間で自著にサイン書いてくれていました。速攻買いました。

始まるまでの間、購入した本の「はじめに」を読んでいたところ妙に共感する部分がありました。
「そして城が好きになると、どんどん深みにはまる。標準的な城好きの進化過程は、およそ次のようである。
第一段階 天守や櫓などの城の建造物に感心をもつ。
第二段階 石垣や堀といった城の土木構築物が気になる。
第三段階 建物がまったく残っていない「城跡」をよろこんで訪ねるようになる。
第四段階 ついには石垣もない、ただ地面が凸凹しているだけの土の城を心から楽しめるようになる。
つまり城好きを究めた第四段階になると、一般常識では何もないと思う山林で、地面のわずかな凹みや盛り上がりを観察してよろこび、歴史を考えて感動できる。これまでの知識と城跡歩きの経験を総動員して、この窪みには城門があった、この高まりには櫓が建っていたと、脳内で城を復元するようになる。」

私も同じような経緯を辿って第三段階まで約10年でしたが、第四段階はカード制作を始めるため足を踏み入れるまで約25年かかりました。今は第二段階の人からみても十分に変人の類いですね。でも楽しいです。

石川県で例えると、第一段階は金沢城、第二段階は七尾城や鳥越城、第三段階は大聖寺城や穴水城など整備された山城、第四段階は金丸城や勝山城など整備されていない山城というところでしょうか。これからも第四段階を目指す人を誘うためにいしかわ城郭カードを作ります(笑)。

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