| 所在地 | 石川県小松市波佐谷町 |
| 立地 | 丘陵頂部、標高102m |
| 遺構 | 曲輪、土塁、堀、虎口 |
| 規模 | 400m X 160m |
| 城主 | 宇津呂丹波、村上勝左衛門(村上頼勝家臣) |
| 時期 | 戦国 |
| 駐車場 | 波佐谷公民館に数台停められる |
| 訪城(登城口)のアクセス | |
| 城内の散策路 | |
| 遺構・縄張の残り具合 | |
| 遺構の地表状態 | |
| 城館からの眺望 | |
| 城館の見学時間(登城口から) | |
| 見学の服装 |
配布カード
波佐谷城 Ver.1.1
攻城月:2020年4月
踏査時間:約60分

集落の中程にある波佐谷公民館に駐車する。

裏手通りに北の方に矢印のある案内板があるが、行ってみても次の案内板が見当たらず引き返すことにした。

もう一度公民館から、すぐ裏手の放棄地みたいなところに倒れている標柱を見つける。

「埋蔵文化財包蔵地」の標柱。見ると奥に何かありそうだ。

行ってみると、丘陵に上がる坂が見えてきた。

濡れていると滑りそうな上り坂を行くと、ここは虎口かと思ったが、腰曲輪と上段を結ぶ道らしい。

出丸に入ると木々のおかげか下草は思いのほか低く歩きやすそうだ。

木々の合間から大杉谷川流域がチラッと見える。

出丸は北側以外に土塁を伴っている。

南側に少し低い曲輪があり、ここに井戸跡があるみたいだが藪でよくわからない。

北には谷間(ムジナ谷と呼ばれる)が入り込み、向こうの丘陵に本丸と呼ばれる主郭がある。

谷間に下りて本丸に向かう。最初の案内板はここに入ってくる案内だったと分かった。

谷から本丸と出丸に分岐していて、どちらにとっても大手道になるようだ。

出丸の尾根続きを遮断する堀切の中を行く。

案内を確認しながら山道を進む。

T字路になっている凹みを渡ると

その凹みは竪堀である。

竪堀に沿って上って行く。本丸手前で藪の方に入ってみる。

横移動を妨げるように土塁と竪堀がある。さらに奥にも竪堀があるようだが藪が深いので諦めた。

その辺りから上って本丸に入る。

本丸は土塁に囲まれている。奥に井戸跡が見えた。

南方隅に井戸跡があり、その形状をよく残している。

井戸の背後の櫓台には石垣が残っている。

櫓台に上ってみるが、現在は眺望がない。見えれば、真下に竪堀と虎口に続く細い道があるはずなのだが。

櫓台から本丸を望む。

出入口は右に傾斜がある。というのも遊歩道は虎口ではなく、土塁を越えているから。虎口は櫓台に隣接して設けられているが、現在は藪に覆われている。

入口に標柱が建っている。

入口の土塁上から本丸全体を望む。

松岡寺跡への標柱まで戻ってくる。

そこからの道のりの周囲は植林された自然地形が広がっているが、大勢が駐屯できそうだ。端のほうまで行けば土塁が見られるそうだが、藪をかなり歩かないといけない。

丘陵を谷筋が走る。天然の竪堀のようになっている。この大きな谷筋が本丸・出丸のある城郭施設とほぼ城郭施設の残っていない平坦地を大きく分断している。

谷筋に沿ってアップダウンしながら下っていく。

途中に松岡寺跡への標柱が建っている。

谷筋沿いに道が続く。

松岡寺跡に向かう。ここから先は耕作されていた時期もあり、松岡寺と波佐谷城の遺構が判然としていない。