「徳丸城の堀切 新発見」特報作りました

去る1月末の晴れた日に能登半島地震の被害調査で徳丸城に登りました。山麓の登城口から一番奥のバセンバと呼ばれる曲輪までが知られている縄張で、その範囲は特に被害はありませんでした。

バセンバより先には城郭施設がないので引き返すのが通常ですが、今回は徳丸城と眉丈山雷ヶ峰(雨の宮古墳群1号墳)とが尾根でつながっているのか確認するため、バセンバの先の尾根をひたすら歩く覚悟でした。結果的に徳丸城と雷ヶ峰はつながっていたので、雨の宮古墳群を能越国境山地を監視する砦(西馬場砦)とした傍証が得られたと考えています。

その途中の尾根で偶然にも堀切を2本発見しました。火の見手前の堀切よりも深く保存状態のよい堀切で徳丸城内では最大級です。今回歩いた尾根は雷ヶ峰と徳丸峠につながり、徳丸城の北方から侵攻できる経路となりますが、尾根が細く兵を多く配置できないために、少ない兵でも守れるように見通しの悪い深い堀切を設けたと考えられます。

新発見の堀切1
徳丸城の堀切 新発見

徳丸城の堀切 新発見

新発見の堀切2
徳丸城の堀切 新発見

徳丸城の堀切 新発見

今回の発見の経緯やその後の調査結果をまとめた「城郭さんぽ特報第1号」を作成しました。A4サイズ裏表2ページにまとめ、徳丸城の御城印に同封して配布開始しました。

徳丸城の堀切 新発見

尚、これらの堀切のある尾根は非常に細い場所や滑りやすい場所があり、滑落すると怪我では済まないので十分な装備で出かけてください。装備に迷う方、雑木・雑草に覆われた山城めぐりに自信のない方は絶対に行かないでください。

のと里山里海ミュージアム あおカフェ
のと里山里海ミュージアム あおカフェ
石川県七尾市国分町イ部1番地 能登歴史公園(国分寺地区)内
営業時間:10:30~ラストオーダー(カフェメニューのラストオーダーは~15:30、日曜・祝日は~16:00)
休業日:火曜日、金曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
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