能登半島地震について

1月1日16時10分M7.6の「能登半島地震」が発生しました。被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。私も震度5弱の地震を体験し、大津波警報が発令されて一時避難しました。幸い自宅の被害や停電はなく断水も翌2日には解消し、徐々に感じる余震も減って日常生活を取り戻しつつあります。しかし、毎日更新されるテレビのニュースや地元新聞で報道される県内の被害の大きさに愕然とし、被災された方々の話に胸を締め付けられる日々が続いています。

石川県は南北に長く、震源は最北地であったため県内でも被害状況の地域差はとても大きくなっています。加賀地域では海沿いや潟湖周辺で大きな被害が出た一方で、能登地域でも口能登(七尾以南)の富山県境近くでは全く被害が見られない場所も多くあります。被害が大きな地域が全国ニュースで流れるため、石川県全体に大きく被害が出ているように思われる方が多いと思いますがそうではありませんので、余震が落ち着いたら石川県を支えるためにも被害の少なかった地域に来ていただきたいと思っています。

当社商品の配布先は1月18日現在、加賀地域にある倶利伽羅塾、喜船商店、白山市立鳥越一向一揆歴史館、白山市観光連盟、花山亭と、能登地域にあるあおカフェは通常営業しています。冬期休業中の七尾城址史料館を除く、花嫁のれん館、道の駅のと里山空港、道の駅すずなりは施設を運営されている方々や通じる道路の被害が大きく休業が長くなるのではないかと思っています。3館で配布分の販売方法については現在検討していますのでもうしばらくお待ち下さい。

今回の地震で石川県内で多くの文化財が損壊しました。城郭もそのひとつであり、特に奥能登の文化財指定されていない山城は被害状況も調査されずに放置される場所が多いのではないかと考えています。東日本大震災、熊本地震を経て、これまで残されてきた石川県内の山城の今を残したいという思いで訪城を急いでいましたが、事ここに至っては周辺状況を見極めながら奥能登を中心に今まで訪れた山城を再訪して変わった所を記録することが郷土史家の務めではないかと思っています。後世の城郭を愛する人たちのために今できることを考えています。

気力・体力が続く限り、行きたい城郭がまだまだたくさんあるんです。今後とも当社と当社商品の応援よろしくお願いします。

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