「18福井県の神社」カテゴリーアーカイブ

越前丹生 雨夜神社旧地

雨夜神社旧地

越前町に鎮座していた雨夜神社の旧鎮座地。御祭神は雨夜神、保食神。

雨夜神社旧地

道路沿いの坂を上り

雨夜神社旧地

階段を上る。

雨夜神社旧地

階段の先をUターンすると旧境内。眼下には集落、平野が広がる。

雨夜神社旧地

反対側から境内を見る。あまり広くないが社殿がここに建っていたのか。

雨夜神社旧地

真ん中ほどに石碑がひとつ。正面に「雨夜神社鎮座址」、右に「明治四十三年四月廾五日 八坂神社境内ニ移転ス」とある。

雨夜神社旧地
福井県丹生郡越前町天王

越前丹生 麻氣神社

麻氣神社

越前町に鎮座する麻氣神社。御祭神は少彦名命、藥師如來。延喜式丹生郡麻氣神社の論社。

麻氣神社

集落の北端、民家と田の間を歩いて行く。社殿は東向き。

麻氣神社

社殿の前、神旗を立てる石が埋められている。

麻氣神社

本殿に参る。

麻氣神社

中は祭り道具か倉庫のようになっている。社号がわかるのは提灯の「麻氣神社」ぐらいだが、武者絵などの絵馬が前、左右に掛けられている。

麻氣神社

本殿の左前に地蔵堂があり、三体の石仏が祀られている。

麻氣神社

集落は山に囲まれていて、携帯電話は通じない。

麻氣神社

神社へと向かう途中、向こうに猪が走って行った。こちらに向かって来ないかとドキドキした。

麻氣神社
福井県丹生郡越前町真木1-1

越前福井 大丹生八幡神社

大丹生八幡神社

福井市に鎮座する八幡神社。御祭神は應神天皇を主祭神とし、仲哀天皇、神功皇后を配祀する。延喜式敦賀郡丹生神社の論社。

大丹生八幡神社

社殿は南向き。集落の北、日本海へと延びる丘陵の南麓に鎮座する。

大丹生八幡神社

鳥居から社殿への参道は左に少し曲がっている。

大丹生八幡神社

手水舎の手水は大きな貝殻。日頃手入れはされていないようだが珍しい。

大丹生八幡神社

左手に神輿殿

大丹生八幡神社

社殿の左手にも蔵のような建物

大丹生八幡神社

その下には一代前の鳥居の礎石(中央)と扁額、二代前の鳥居の礎石(左)が飾られている。

大丹生八幡神社

拝殿に参る。

大丹生八幡神社
福井県福井市大丹生町46-2

越前福井 加茂廼神社

加茂廼神社

福井市に鎮座する加茂廼神社。御祭神は別雷神、伊弉諾尊、伊弉冉尊、少奈彦命、違提希。延喜式丹羽郡雷神社の論社。

加茂廼神社

海岸沿いに集落が広がり、集落の山手に鎮座する。鳥居の扁額は「加茂神社」

加茂廼神社

階段を上っていくと、集落の先に海が見える。

加茂廼神社

階段を上ると境内入口に鳥居と社号標。社号標は「村社 加茂神社」、鳥居の扁額は「加茂廼神社」。正式名の加茂廼神社はここだけで他はすべて加茂神社になっている。地元では加茂神社で通っているようだ。

加茂廼神社

鳥居の脇にイチョウの大木

加茂廼神社

参道右の階段を上ると聖徳太子社

加茂廼神社

拝殿は開いていたので中で参らせていただく。

加茂廼神社

非常に絵馬が多い。地元の信仰心の強さがうかがえる。

加茂廼神社

海に近く漁師が多かったのか、やはり舟絵馬が多い。

加茂廼神社

正面には浮き出しの絵馬もある。

加茂廼神社

拝殿左に神輿殿

加茂廼神社

本殿右に境内社が二社。

加茂廼神社

その左に男山八幡神社

加茂廼神社

神社の背後(北)には三本木川が流れる。

加茂廼神社
福井県福井市鮎川町87-10

越前丹生 鉾島神社

鉾島神社

福井市に鎮座する鉾島神社。越前加賀海岸国定公園の鉾島を御神体とする。

鉾島神社

鉾島園地の駐車場から鉾島への入口に鳥居が建つ。

鉾島神社

鉾島は柱状節理を見ることができ、岩が鉾を立てたように並んでいることから命名された。

鉾島神社

柱状節理が絶景を生み出している。

鉾島神社

無風で天候も良かったことから鉾島に上ってみる。

鉾島神社

頂上に祠が建っている。

鉾島神社

頂上には漁師が海から拾い上げた不動明王が安置されているというが、不動明王は欠損しており、中央には観音様が祀られている。

鉾島神社

頂上からは北東方向に亀島、後方の西側にうっすらと雄島が見える。

鉾島神社

海岸に下りてみる。

鉾島神社
福井県福井市南菅生町28−1

越前坂井 天満神社

天満神社

福井市に鎮座する天満神社。御祭神は菅原道真公。延喜式坂井郡糸前神社の論社。

天満神社

海岸沿いに広がる糸崎集落から山手へ。境内は海に向かって北西向き

天満神社

鳥居をくぐってまっすぐ参道が延び、階段を上る。

天満神社

拝殿に参る。

天満神社

鳥居が建つ平地には育王山糸崎寺が建つ。位置関係からして天満神社はもと糸崎寺の鎮守でしょうね。

天満神社

石舞台では一年おきの4月18日に仏舞が奉納される。左のやぐらの上に舞い楽手が座り、手前に楽人、奥で仏舞が舞われる。出演者はすべて男性で、糸崎で産湯を使った者に限られるということで保存会があるとはいえ、継続は大変でしょうね。

天満神社

本尊は唐渡千手観世音菩薩。中国の育王山の高層禅海が安置したという。

天満神社

境内からは眼下に日本海を見下ろせる。右手に亀島が海に泳ぎ出す亀のように見える。

天満神社

海岸沿いの小山の上に禅海上人之墓があり、当地が禅海上人のお墓松の跡地という。

天満神社

海岸近くまで下りてくると亀島は亀のように見えない。

天満神社
福井県福井市糸崎町22-14

越前坂井 硲神社

硲神社

福井市に鎮座する硲神社。御祭神は大日孁貴尊、天津児屋根命。

硲神社

境内は南向き。集落北の丘の中腹に鎮座する。

硲神社

朱色の鳥居の先に石鳥居

硲神社

石鳥居からの眺望。手前の集落が中山町、道路を挟んで正面奥の山裾が田ノ頭町、左奥が石畠町となる。硲神社には一時期石畠町の春日神社(式内社論社)が合祀されていた。

硲神社

階段の先に社殿。社殿のまわりは木に囲まれて薄暗い。
拝殿に参る。

硲神社

本殿は弊殿で拝殿とつながる。拝殿に小さい鐘が吊られていた。

硲神社

拝殿の右手に本堂。「大斐閣」の扁額が掛かる。観音堂か?
日当たりのいい場所に建つ本堂は集落からはこちらのほうがよく見える。

硲神社
福井県福井市中山町4-35

越前坂井 田ノ頭春日神社

田ノ頭春日神社

福井市に鎮座する春日神社。御祭神は春日大神。
式内社論社の春日神社(石畠町)を訪ねたはずが、隣の集落に行ってしまいました。

田ノ頭春日神社

山裾に広がる集落

田ノ頭春日神社

そのほとんどが段になった田になっていて、水を張れば美しい景色になるでしょう。

田ノ頭春日神社

境内の入口に地蔵堂。ここから見える建物は倉庫のようでした

田ノ頭春日神社

平地の奥に社殿。手前には倒壊した鳥居の石材が転がり

田ノ頭春日神社

社殿前には崩れた五輪塔が残っていました。
拝殿に参る。

田ノ頭春日神社
福井県福井市田ノ頭町

越前坂井 新保春日神社

新保春日神社

坂井市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根命、姫大神、武甕槌命、経津主命、彦太命。

新保春日神社

社殿は北東向き。社前から数十メートルで九頭竜川が流れる河口にある。

新保春日神社

境内は広く開放的だ。

新保春日神社

参道左に厳島神社

新保春日神社

参道左に金刀比羅神社

新保春日神社

拝殿に参る。

新保春日神社

本殿

新保春日神社

拝殿左に神輿殿

新保春日神社

本殿左に石祠

新保春日神社

本殿右に八幡社

新保春日神社

拝殿右に磯前神社、前に石祠

新保春日神社

磯前神社に祀られているのは石像。地蔵というより僧に見える。

新保春日神社

拝殿右に事代主神社

新保春日神社

今日は春祭りの準備か社務所が開いていた。床の間に北前船の絵馬が飾られていた。

新保春日神社

境内の西隅に屋根付きで片岸神社の遺物が置かれている。延喜式坂井郡の論社で、現在は春日神社に合祀されている。

新保春日神社

阿古江新保浦字片岸岡燎火山に天平勝宝年間に片岸神社を建立して、三国水戸開闢の王(継体天皇)をお祀りしたという。

新保春日神社
福井県坂井市三国町新保18-16

越前坂井 鵜森神社

鵜森神社

坂井市に鎮座する鵜森神社。御祭神は伊弉册尊を主祭神とし、天津児屋根命、天照皇大神、大日靈貴尊を合祀する。延喜式坂井郡鵜屎神社の論社。

鵜森神社

社殿は北西向き。

鵜森神社

境内の背後には九頭竜川が流れ、境内は川筋に沿って作られているとも言える。
鵜森神社と改称する前は白山神社と称していたという。今の社殿向きからすると三霊山の白山ではなく、能郷白山を遙拝しているようにも見えるが、九頭竜川河口ということを考えると平泉寺白山神社の影響下にあるものか。

鵜森神社

神幟を立てるポールが多いが、鳥居は参道途中にひとつ。

鵜森神社

参道中程まで来ると両側に灯籠が並ぶ。

鵜森神社

神社の木にサギが巣作りをしていた。鵜森という名も社叢に鳥がたくさん住み着いたことによるものか。

鵜森神社

拝殿の右に社務所、左に石祠が並ぶ。

鵜森神社

拝殿に参る。

鵜森神社

拝殿の木鼻には狛犬がしがみついている。

鵜森神社

本殿左の石祠には千手観音や恵比須、布袋、毘沙門天などが祀られ、周辺にあったお堂が集められたもののようだ。

鵜森神社
福井県坂井郡三国町川崎13-11-1

越前坂井 加奈井神社

加奈井神社

坂井市に鎮座する加奈井神社。御祭神は日本武尊。延喜式坂井郡坂名井神社の論社のひとつ。

加奈井神社

社殿は西向き。隣に金井区民館が建つ。

加奈井神社

社殿右前の建物

加奈井神社

中には石像の釈迦三尊や子守地蔵などが祀られている。

加奈井神社

左前の建物。屋根は石造りになっている。

加奈井神社

やはり中には地蔵が祀られている。

加奈井神社

拝殿に参る。

加奈井神社

扁額は「不動尊」。不動明王が祀られているようだ。

加奈井神社

社号は拝殿内に吊られた提灯にしか見当たらない。

加奈井神社
福井県坂井市三国町楽円2-10-1

越前坂井 氷川神社

氷川神社

坂井市に鎮座する氷川神社。御祭神は素盞嗚尊。延喜式坂井郡枚岡神社と比古奈神社の論社。

氷川神社

社殿は南西向き。後ろにJR三国駅がある。

氷川神社

今週春祭りが終わったところのようだ。今日は修繕に数人が来ていた。

氷川神社

拝殿に参る。拝殿に書き置きの御朱印が置いてあった。

氷川神社

中央の扁額は「氷川神社」だが、左右に旧社号の「牛頭天王宮」の扁額が掛かる。

氷川神社

三国湊に近いとあって北前船の絵馬も奉納されている。

氷川神社

拝殿背後に本殿。古そうな社殿だが覆屋に入らず間近に見ることができる。通路脇の右の狛犬は失われている。

氷川神社

拝殿の右の建物。小ぶりだが舞殿であろうか。

氷川神社

本殿右に○匠神社。崩し字のため一文字目が読めない。

氷川神社

その右に稲荷社

氷川神社

その右に不動社。石の不動明王が祀られている。

氷川神社

参道右手に社務所。社務所前に御神木が立つ。

井戸も残る。

氷川神社

神社裏手に三国祭の貴宝区の山車が収納されている。

氷川神社
福井県坂井市三国町北本町1-4-30

越前坂井 神明神社

神明神社

坂井市に鎮座する神明神社。御祭神は天照大神、継体天皇。継体天皇が越前国河川開拓のとき枚岡を行在所とし、王が越前を離れた跡、民が徳を偲んで旧行在所に遷座して枚岡神社と称したという。のち神明社に改称した。延喜式坂井郡枚岡神社と坂名井神社の論社のひとつ。

神明神社

神社は南向き。周囲の道路は狭い。境内入口に三国祭の四の部地区山車が収蔵されている。

神明神社

参道上に鳥居、「神明社」の扁額が掛かる。

神明神社

拝殿に参る。

神明神社

本殿の前には中門があり、御垣に囲まれている。

神明神社

本殿左に合祀社。延喜式坂井郡比古奈神社(御祭神は少彦名命)を合祀しているとする。

神明神社

左に舞殿付きの社務所

神明神社

境内の西端に境内社味坂神社。延喜式坂井郡の論社で、伊邪那岐命を祀る。

神明神社

味坂神社の社殿横に鬼瓦、狛犬、組物などが展示されている。福井大地震で倒壊した社殿のものだろうか。

神明神社

本殿の右、北向きに辰巳川神社が建つ。辰巳川不動明王と呼ばれた北受け不動尊を祀る。

神明神社

本殿の御垣北口の前にも狛犬が設置される。

神明神社

境内の隅に旧社号標が立つ。

神明神社
福井県坂井市三国町神明2-2-3

越前坂井 伊岐神社

伊岐神社

坂井市に鎮座する伊岐神社。御祭神は由緒碑によれば、日本武尊、継体天皇、安閑天皇。延喜式坂井郡の論社のひとつ。

伊岐神社

坂井丘陵の南端に鎮座し、社前は坂になっている。

伊岐神社

社号標と鳥居の先に階段。社殿は南向き。

伊岐神社

参道の右に境内社が二社。手前に「帝釈天」、奥に「毘沙門天」の扁額が掛かる。

伊岐神社

毘沙門天社の木鼻は狛犬になっていて、柱に抱きついたような姿勢が愛らしい。

伊岐神社

拝殿に参る。

伊岐神社

幣殿とつながる本殿。境内は土塁状の高まりに囲まれている。

伊岐神社

拝殿下に「白」と書かれた石製鬼瓦。伊岐神社は移転、廃絶。再興という流転の歴史を経て、白山神社に合祀され、社名を白山神社から伊岐神社に改称したという。社殿改築前の屋根に上がっていたものだろうか。白山神社の御祭神は伊邪那美神、速須佐之男神、大山津見神。

伊岐神社

社殿は樫の木のような木に囲まれている。大木が多く、原生林の残りだろうか。おかげで境内は神域として隔絶した空間となっている。

伊岐神社
福井県坂井市三国町池上25

越前坂井 八雲神社

八雲神社

あわら市に鎮座する八雲神社。御祭神は速須佐之雄尊を主祭神とし、罔象女命、安徳天皇を合祀している。延喜式坂井郡布久漏神社の論社のひとつ。

八雲神社

坂井丘陵にあり、北潟集落の北、経塚山に鎮座する。周辺は風力発電の風車が無数に立つ。

八雲神社

参道は東向き。杉の間を境内へ

八雲神社

入口に社号標。石橋を渡ると一の鳥居

八雲神社

参道の途中に朱色の大鳥居

八雲神社

階段を上っていく。

八雲神社

最初に西向きの境内社

八雲神社

その左に西向きに境内社磯﨑神社

八雲神社

出雲神社の社殿は南向き

八雲神社

本殿の右にお堂

八雲神社

中には薬師如来と仁王像。江戸時代は牛頭天王と呼ばれていて、薬師如来はかつての本尊だろうか。仁王像は仁王門があったのだろう。いずれも神仏分離で神社から撤収されてこの建物に集められたと思われる。

八雲神社

出雲神社に参る。

八雲神社

拝殿後ろに幣殿とつながる本殿は一段高い場所にある。

八雲神社

本殿とお堂の間に梵字の書かれた石塔と石祠が残っている。

八雲神社
福井県あわら市北潟46-30

越前織田 剱神社

剱神社

越前町に鎮座する剱神社。御祭神は武甕槌命。延喜式丹生郡の枚井手神社の論社のひとつ。

剱神社

社殿は南向き。

剱神社

拝殿に参る。

剱神社

拝殿の扁額は「剱大神」

剱神社

本殿の大棟が瓦ではなく石製となっている。

剱神社

拝殿右に境内社が並ぶ。手前より稲荷神社(保食命)、太子廟(聖徳太子)、剱神社(素戔男命)、天満宮(菅原道真公)、秋葉神社(火産霊命)

剱神社
福井県丹生郡越前町平等54-1

越前武生 雨夜神社(旧地)

雨夜神社

越前市に鎮座する雨夜神社の旧鎮座地。御祭神は水波乃売命。延喜式丹生郡の論社のひとつ。

雨夜神社

岡本山の頂上に鎮座する。

雨夜神社

南麓の岡太神社の境内から岡本山への登り口がある。

雨夜神社

上っていくと社がひとつと

雨夜神社

後ろに西国三十三観音堂が立っている。

雨夜神社

ここからは越前富士として知られる日野山がよく見える。

雨夜神社

西国三十三観音堂の後ろに北の方へ尾根道が続いている。

雨夜神社

途中までは全く雪もなかったが、頂上が近づいてくるに従いうっすらと雪が残っていた。

雨夜神社

頂上には石祠が立っている。岡本山はここが行き止まりなのだが、元々はここは中央で北半分が開発で削られてしまったという。

雨夜神社

石祠の裏には「雨夜神社 岡本山上宮 祭神水波乃売命 昭和五十一年六月建之」と書かれている。山頂から南麓の岡太神社に遷座したとされるが、祭神は異なっている。

雨夜神社
福井県越前市岡本町21-18

越前武生 岡太神社

岡太神社

越前市に鎮座する岡太神社。御祭神は大山咋命、天照皇大神。延喜式丹生郡の雨夜神社の論社のひとつ。

岡太神社

社殿は岡本山の南麓に鎮座する。

岡太神社

境内の入口に二の鳥居が立つ。

岡太神社

鳥居の扁額は「白山神社」、旧社名だろうか。

岡太神社

拝殿に参る。

岡太神社

本殿は拝殿と長い弊殿でつながる。

岡太神社
福井県越前市岡本町21-18

越前武生 帆山神社

帆山神社

越前市に鎮座する帆山神社。本来の「帆」の文字は「火」偏に「几」であるが当用漢字がない。御祭神は別雷神を主祭神とし、天照皇大神と豊受神を合祀する。延喜式今立郡の比定社。

帆山神社

帆山公園に駐車し歩くことにする。帆山公園の西南隅に石碑と櫻の木が一本ある。

帆山神社

継体天皇お手植えの櫻で、児安神を祀った帆山神社の摂社であるという。

帆山神社

帆山公園の東に少し歩くと社名標はないが旗竿が立っているので。ここから山の方へやや北東方向へ歩いて行く。

帆山神社

やがて住宅地を抜け帆山の麓に鳥居が見えてくる。社殿は西向き。

帆山神社

赤い木製の四脚鳥居と奥に石製鳥居が立つ。

帆山神社

幸い雪が少ない。階段を上って行って振り返ると西に雪を被った端正な山が見える。鬼ヶ岳であろうか。

帆山神社

拝殿に参る。

帆山神社

拝殿右に境内社。鯉の滝登りの彫刻が施された凝った社殿。

帆山神社
福井県越前市帆山町33-6

越前丹生 賀茂神社

旧清水町に鎮座する賀茂神社。御祭神は賀茂別雷命、賀茂玉依姫命、大国主命、伊賀古夜比売命、賀茂建角身命、神武天皇、弓矢大神(武甕槌神・経津主神)、鵜草葺不合命、八幡大神(應神天皇・神功皇后)と多い。現在は加茂町と称しているが、合併前は清水町加茂内という住所で賀茂神社を中心とした元神領だったのではないだろうか。

清水西小学校への坂道を上がり右に曲がる。

元禄期に建立された大鳥居。

「賀茂上下大明神」の扁額が架かる。

社殿は南向き。拝殿の前に平成20年に勧請された下賀茂神社の干支守護社となる。

拝殿の後ろに本殿、その右に境内社の祇園社が祀られる。

拝殿の扁額は「式内雷神社」。延喜式の丹生郡雷神社の論社のひとつ。

御朱印は拝殿に併設する授与所でいただいた。初詣でお守りを買い求める人の中で御朱印をいただく人など他にはいなかったが、巫女は忙しそうではあったが宮司は時間を持て余しているように見えました。ネットでは墨書きで「賀茂神社」と書いてあるものが多いが、「賀茂上下大明神」の印に変わっていた。

賀茂神社
福井県福井市加茂町

越前丹生 大虫神社

旧武生市に鎮座する大虫神社。主祭神は天津日高日子穂穂出見尊、延喜式の丹生郡大虫神社の比定社。
天正11年に同じく丹生郡小虫神社、丹生郡雨夜神社、丹生郡雷神社と若宮神社を合祀する。小虫神社も比定社。雨夜神社と雷神社は論社のひとつ。合祀社の御祭神、豊豐玉姫命、水波之売命、鵜鵜草葺不合尊を配祀する。

一の鳥居。北に向かってまっすぐの参道

二の鳥居をくぐって大虫川を渡る。

大虫川には大正建造のレンガ造のアーチ橋が架かる。

境内に入る前に三の鳥居をくぐる。

拝殿に参る。拝殿の後ろに本殿。本殿の左右に摂社が一社ずつ。いずれかは塩筒神社。

本殿の左方に泉水。

本殿左に末社大岩神社と後ろにお岩神といわれる磐座がある。

本殿の後ろに収蔵殿。御祭神天津日高日子穂穂出見尊と摂社の塩椎の御神像を収蔵している。平成9年の二千年大祭に合わせて本殿から遷座されたという。

拝殿左に祖霊社。宮司の岡野家の祖神が祀られている。

神社の東には長屋門も残る宮司家が建つ。今日は留守のようで御朱印はいただけなかった。

大虫神社の近郊には奈良時代に大寺院があった。

そこの塔跡が発掘で見つかり復元されている。

塔の中心の心礎の石も見つかっている。

[2019/11/16追記]
何度訪れても隣の宮司宅は不在で、祭礼に来ないと御朱印はいただけないかと思っていたら、当社は総社大神宮の兼務社になっていて、そちらの社務所でいただけることがわかったので行って来ました。
総社大神宮

大虫神社
福井県越前市大虫町21−27-1

越前武生 五皇神社

旧武生市に鎮座する五皇神社。御祭神は応神天皇、稚野毛二派皇子、太郎子、汗斯王、継体天皇の父彦主人大公の祖宗五柱の神霊を祀る。

継体天皇が即位以前に味真野に暮らしていた頃に、学問所、文庫を置いたところと伝わり文室という地名になった。文室は今は越前万歳の里として知られる。

その頃は五皇宮と号し、堂ノ谷にあったという。堂ノ谷ってどこだろう?

神社は集落の最奥に鎮座し、一の鳥居をくぐり、二の鳥居から先は長い階段を上る。

階段の途中、右に滝が落ちている。落差2mほどで滝行も行えそう。

大きな楼門をくぐり、さらに階段を上って拝殿に至る。

拝殿に参る。

拝殿右手に神輿殿。

本殿の右のさらに上方に境内社が一社。

下に石碑が建っている。上の境内社が大洗磯前神社、神明神社、木留神社の合祀社なのだろうか。

帰りに楼門の段にある社務所に立ち寄る。返事がないので留守のようだった。

五皇神社
福井県越前市文室町35−2

越前今立 岡太神社

旧今立町粟田部に鎮座する岡太神社。御祭神は建角身命、國狭槌尊、大己貴命で、継体天皇を配祀する。

南向きに参道が延びる。

朱色の大鳥居をくぐって境内へ。

迎春と迎えてくれる。

両側の竹飾りはこの地方独特のものか。
拝殿に参る。

階段を上り、本殿に参る。前回の参拝は昨年2月の蓬莱祀(おらいし)のときだったので、やはり冬囲いされていた。次は違う季節に参拝したい。

本殿右に須波阿須疑神社

本殿左に貴船神社

本殿の左方に石祠が2基建っている。

本殿の右方に石碑。当地は謡曲花筐(はながたみ)ゆかりの地である。

境内社をめぐる。拝殿の右上方に神明社と石祠の稲荷神社。ともに別当寺だった粟生寺の守護神であった。

花筺会館の東にある天神社。御祭神は少彦名命、後世に菅原道真公が合祀される。佐山天神地区の氏神。境内の白樫は樹齢300年近い。

佐山姫公園の北側の秋葉神社。

秋葉神社の上方に不明の石祠。

秋葉神社の西へ進むと出雲社。

出雲社の右から琴弾山に鎮座する金刀比羅神社への入口がある。鳥居の赤い注連縄が変わっている。

10分ほど登ると金刀比羅神社に着く。拝殿右に大きな岩肌がむき出しの磐座がある。

今日は小雨で下が霞んでいたが、晴れていれば町が一望できる絶景スポットだろう。

花筺公園に隣接して佐山姫公園がある。この辺りが継体天皇が妻の佐山姫と暮らした館跡と伝えられる。

継体天皇の皇子、安閑天皇と宣化天皇の産湯の池と伝わる皇子ヶ池。六角形の玉垣は天保元年に継体天皇1300年祭を記念して地元で造営されたものらしい。

玉垣内には中央に石が据えられている。もとは宮内庁管理であった聖地で、現在は国有地となっている。

御朱印は社務所が開いていなかったので、拝殿左方の境内にある自宅でいただいた。宮司が拝殿に上がっていたので、代筆しましたと恐縮されたが、逆に心遣いさせてしまったようで申し訳なかった。

岡太神社
福井県越前市粟田部町大山19

若狭高浜 青海神社

高浜町に鎮座する青海神社。延喜式内の古社で、御祭神は椎根津彦命、八幡神と稲荷大神を合祀している。

参道の入口を国道27号線が通り、交通量も多い。
冬は夕暮れが早い。薄暗くなっていたが参拝してきた。

17代履中天皇の息女、飯豊青皇女は青海皇女とも言われる。

参道を進み第一鳥居をくぐる。境内では落ち葉を燃やしていた。

清掃中の宮司に会釈して拝殿に詣る。

時計回りに本殿をまわる。本殿に裏に禊池が残る。
青海首の御祖神である椎根津彦命を慕って拝礼される時に青葉山を仰ぎつつ潔斎をした池と伝わる。

禊池の左方からは青葉山を遙拝することができた。

本殿右に三社の合祭殿。その後ろに八幡神社と稲荷神社が建てられていた。
帰りに清掃中の宮司に御朱印を有無を尋ね、社務所で御朱印をいただいた。
石川県羽咋郡志賀町に高浜町という場所がある。ここ大飯郡高浜町の漁師が集団で移住した土地で、確かに高浜神社の由緒書にそのようなことが書かれていたような。隣県の私にも縁のある土地でした。

青海神社
福井県大飯郡高浜町青15−1

若狭高浜 日置神社

高浜町に鎮座する日置神社。御祭神は応神天皇。当地を拠点にした日置臣の御祖神らしい。

神社は丘を南に少し登る。舗装された道路が延びている。

入口の左に社。山の神ノ社とある。

杉の並木の間を参道が続き、左奥に境内が見えてきた。

森の中で少し薄暗いが、雰囲気のある社叢。

覆屋の中の本殿に詣る。

本殿左に境内社が一社。

帰り道、正面に青葉山が大きく見える。この丘は青葉山を遙拝するにも絶好の場所であっただろう。

日置神社
福井県大飯郡高浜町日置49−23

若狭小浜 小浴神社

小浜市に鎮座する小浴神社。御祭神は若狭彦神、若狭姫神。現在若狭彦神社の境外末社となっている。

神社は西向きに鎮座する。

鳥居正面の道は小さな川(用水?)までで行き止まり。支柱は参道入口の印なのか、それとも手水を取る場所の印か。

鳥居に「小浴神社」の石額。社標は「末社 小浴神社」とある。

鳥居をくぐって左の建物は、拝殿でもある舞殿か。

本殿に詣る。

本殿の扁額は「小南神社」。当地は「小南」と呼ばれていたそうで、そのため国分寺近くにあった若狭国惣社、小浴神社の論社とされたようだ。

本殿左後方に境内社が一社。

小浴神社
福井県小浜市金屋

若狭小浜 多田神社

小浜市に鎮座する多田神社。延喜式内社に比定される古社。御祭神は大己貴命、応神天皇を配祀する。

多田神社から少し南に行けば多田寺がある。多田寺は多田神社の神宮寺として建立された寺で、さらに南方には役行者が修行した霊山である多田ヶ岳がある。

鳥居をくぐると参道、階段を上がる。

拝殿の後ろに本殿。本殿は拝殿よりさらに一段高くなっている。

本殿に詣る。

本殿右に三社合祀殿。左から廣嶺社、愛宕社、大神宮。

本殿左に三社。左から若宮社、六所神社、山神社。

多田神社
福井県小浜市多田16宮ノ下9

若狭大飯 静志神社

おおい町に鎮座する静志神社。御祭神は少名毘古名神。

神社は父子集落の最奧に北向きに鎮座する。

鳥居をくぐって境内に入る。

拝殿の前にご神木となっているスダジイの巨樹がある。

拝殿と本殿はつながり、本殿は覆屋の中。

本殿右に境内社が一社。

昔建物があったと思われる基壇が残っている。

社前からは田畑と父子集落、その先に小浜湾、大島半島が見える。

静志神社
福井県大飯郡おおい町父子46-1

若狭大飯 大飯神社

おおい町に鎮座する大飯神社。延喜式内社の比定社。
御祭神は大飯鍬立大神、大飯田郷開拓の祖神七柱と伝えられる。

森を背後に鳥居が見える。

社前には豊かな田畑が広がる。

第二鳥居の向こうに社殿が見えてくる。

参道は階段を上って建物に遮られる。左に新しく手すりのついたスロープが設けられている。

その建物は渡り廊下もあり能舞台にも見えるが、舞殿であろう。
正面は本殿を向いており、若狭地方に広く伝わる王の舞のようなものがかつては舞われた場所であろうか。

拝殿の前に2本の杉のご神木が林立する。

拝殿の後ろに本殿。拝殿に詣る。

本殿左に境内社、天満神社。

大飯神社
福井県大飯郡おおい町山田4-1