米原市に鎮座する伊夫岐神社。御祭神は伊富岐大神を主祭神とし、素盞嗚尊、多多美比古命を配祀する。延喜式坂田郡の比定社。
社殿は南向き。東方に伊吹山が聳える。南から雨に追われるように参拝に来たので伊吹山山頂にも雨雲がかかっている。
社前に井戸がある。
社号標には「式内 郷社伊富岐神社」と書かれている。鳥居の注連縄が低いのは何故だろうか。自然に低姿勢で入るようになっているのか。
鳥居の扁額には「伊吹大神」とある。
社殿の周りは杉が囲み、一段高くなっている。拝殿に参る。
本殿は弊殿で拝殿とつながる。
本殿左に秋葉神社
本殿右に権現神社
境内には大きな切り株が複数残っている。倒木か、枯死か、昔はもっと境内が鬱蒼としていたのかもしれない。
賽銭箱の横のケースに由緒書きと朱印用のスタンプが入っていた。記念スタンプのようでもあるが、朱印の代用とする。
社殿左に社務所
境内の東側に桜が咲いていた。見ていると鐘楼が見える。隣に寺院があるようでもなかったので、神社に関係するもののようだ。
立派な梵鐘が下がっている。鐘をつくこともあるのだろうか。
神社と集落の西側には姉川が流れる。北から流れてきた姉川はこの辺りでカーブして西へ、琵琶湖に流れ下る。平野への出口に鎮座する当神社は姉川の水利権を押さえていたのだろう。
伊夫岐神社
滋賀県米原市伊吹603
米原市に鎮座する長岡神社。御祭神は素盞嗚尊。延喜式坂田郡岡神社の論社。
社前を流れるのは天野川。狭い路地に面して南東向きに鎮座する。元宮は神社の北東、琴岡山山頂に鎮座していたという。
境内入口に樹齢800年を越えるイチョウの御神木がある。イチョウと反対側にずらりと並ぶ燈籠も壮観だ。
社号標には「式内 長岡神社」とある。
境内に入ると鳥居が参道途中と拝殿前に2つ建つ。
拝殿右にも太いイチョウの御神木がある。
拝殿には賽銭箱はなく、拝所になっている中門に賽銭箱がある。本殿は中門と両脇につながる御垣に囲まれている。
本殿に参る。
御垣内に鎮座する本殿には彫刻も多く施されている。
長岡神社
滋賀県米原市長岡1573
神戸町に鎮座する日吉神社。日吉神社は大宮、二の宮、宇佐の宮、樹下の宮、牛尾の宮、客人の宮、三の宮の7つの宮で一体のため、各宮で御祭神を記載する。最澄が神戸に布教に来た際に近江から勧請したという。
境内入口の鳥居
鳥居の前の道の向こうに一の鳥居が見える。
参道沿いには史跡となっている坊址の碑が並び、往時は僧坊が建ち並んでいたようだ。
拝殿の前、左右に境内社が向かい合わせに建つ。
竈殿神社、御祭神は奥津彦大神、奥津姫大神。
大物忌神社、御祭神は大年神。
拝殿右手に三重塔が残っている。非常に立派な塔で、春日局の実家である斎藤家によって建立されたものという。
拝殿左から時計回りに参拝する。
招魂社、神戸町と大野町本庄の御英霊410余柱を奉斎する。
三の宮、御祭神は鴨玉依姫大神荒魂。
牛尾の宮、御祭神は大山咋大神荒魂。
拝殿の後ろにずらりと社殿が並ぶ。
社殿群の前左右に向かい合わせに随神の入った宮が建つ。あまり見ない形式だ。
二の宮、御祭神は大山咋大神。
宇佐の宮、御祭神は湍津姫大神。
中央が大宮、御祭神は大己貴大神。
客人の宮、御祭神は白山姫大神。
樹下の宮、御祭神は鴨玉依姫大神。
右側に早尾神社、御祭神は素盞鳴大神。
神明神社(豊受姫大神)と多度社(天津彦根命)の合祀社。
宝物殿には木造十一面観音菩薩坐像、木造地蔵菩薩坐像など仏教系の宝物も残る。
奉賛御芳名板の後ろに隠れて、三猿像が奉安されている。
帰りに社務所に寄るが留守であった。GWには例祭の神戸山王まつりが行われる。
日吉神社
岐阜県安八郡神戸町神戸1
神戸町に鎮座する宇波刀神社。御祭神は宇波刀大神。延喜式安八郡の論社。
住宅地の中、道路に鳥居と社号標
生活道路が兼参道になっているようだ。進むと林の中、石玉垣に囲まれた境内が見えてくる。
入口からまっすぐ社殿に参道が延びる。
2基の燈籠と小さな社殿が建つ。
本殿に参る。
境内は本殿後ろの1本の杉?以外は竹林に囲まれている。
宇波刀神社
岐阜県安八郡神戸町大字神戸八幡956
名古屋市に鎮座する熱田神宮。御祭神は熱田大神。今回は三回目の参拝。
表参道の南門から入る。
早朝なので人気は少ない。清涼な空気に包まれて本殿に参拝する。
時間もあったので摂末社はすべて回ったが、前回行ってなかった社中心に載せることにする。
土用社、明治以前は御身体の神剣が奉安されていた御殿
摂社龍神社、御祭神は吉備武彦命、大伴武日命。
摂社御田神社、御祭神は大年神。延喜式愛智郡の論社。
末社清水社、御祭神は罔象女神
まだ8時前だったが御朱印をいただく。
佐久間燈籠、御器所城主の佐久間盛次の四男勝之の寄進。
別宮八劍宮
摂社上知我麻神社
八劍宮と上知我麻神社の御朱印は単独1番、2番、両方から選択するように変更された。両方でお願いすると2ページに渡って朱印が押される。
東門から出て神宮の東南隅駐車場に向かうと
駐車場隅に土俵
熱田神宮学院(右)と愛知県神社庁(左)の建物が建っている。神社庁で愛知縣神社名鑑を購入する。
熱田神宮
愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
名古屋市の熱田神宮内に鎮座する上知我麻神社。現在は熱田神宮の境内摂社になっているが、以前は源太夫社という名で境外摂社であった。延喜式愛智郡上知我麻神社の論社。
その旧地が伝馬町の旧東海道を西に進み、
七里の渡し(東海道)と熱田神宮(美濃路)の分岐点となる三叉路に東向きにあった。ビルとビルに挟まれ、現在は駐車場になっている辺りが境内だったと思われる。
東北隅と東南隅にあった道標は、今は東北隅のみが残る。
道標の下に尾張名所図会の絵と明治時代の写真が載った案内板がある。
神社は移転したが、その跡にほうろく地蔵が別の地から移されて祀られている。
源太夫社
愛知県名古屋市熱田区伝馬1丁目1−9
名古屋市に鎮座する蝮ヶ池八幡宮。御祭神は応神天皇。以前境内の東方に蝮ヶ池という池があったらしい。
表参道は西側。ゆるやかに上る。
参道途中、右に社務所、左に手水舎がある。社務所は午前中しか人がいないようだ。
階段を上りきると古い社号標が境内の隅に立っていた。
神楽殿
社殿は南向き。拝殿左のアベマキが特に大きい。
拝殿に参る。
社殿の左、一覧低い場所に境内社が並ぶ。
鎮霊社は氏子の戦没者と千種警察署の殉職者を祀る。
奥には秋葉社、須佐之男社、洲原社の三社合祭殿。社殿は第六十回神宮式年遷宮で徹下された御用材で造られたという。
蝮ヶ池八幡宮
愛知県名古屋市千種区向陽1丁目3番32号
名古屋市に鎮座する上野天満宮。御祭神は菅原道真公を主祭神とし、伊弉冉命、木花咲耶姫命、素戔嗚尊を相殿に祀る。
京都を追われた花山天皇に仕えていた安倍晴明一族の一部が千種区晴明山に移り住み、自らの境遇と照らして建立したと伝わる。
社殿は南向き。鳥居の両脇に社号標が建つ。
二の鳥居の先に石造りの番塀と社殿が見える。
番塀の裏や燈籠の隅などに沢山の道真公のおみくじ人形が飾られている。
拝殿に参る。
左手の社務所で御朱印をいただく。
境内の南西角に末社があり、猿田彦神社、稲荷社、白山社、琴比羅社、秋葉社、御嶽社、塩竃神社の七社が祀られているが、ちょうど改築中で更地になっており、本殿に仮遷座されているところだった。10月には完成予定という。
上野天満宮
愛知県名古屋市千種区赤坂町4-89
名古屋市に鎮座する兒子八幡社。御祭神は応神天皇を主祭神とし、天之御中主大神と菅原道真公を配祀する。延喜式山田郡綿神社の論社。
社殿は南向き。社殿前は道路を挟んで公園のようになっている。社号標には「八幡社」
鳥居をくぐりまっすぐ進むと社殿。左手に社務所がある。右手の社号標には「兒子社」
左手には境内社の秋葉神社
二の鳥居と社殿の間に尾張地方に多い番塀が建つ。
拝殿に参る。舞殿のように四方開けた拝殿だが、後方の建物も拝殿だったので外拝殿ということになろうか。
「兒子宮」の扁額が掛かる。中央に掛かっているわけではないので昔のものだろうか
社務所と拝殿の間に御神木のクスノキが立つ。
外拝殿と拝殿の間にはクロガネモチが立っている。
幣殿とつながる本殿
本殿の右に、地主社、津島神社、多賀大社、保食社、山神社の合祭殿
その右に、八剱社、神明社、熊野社の合祭殿
兒子八幡社
愛知県名古屋市北区志賀町1-65
名古屋市に鎮座する綿神社。御祭神は玉依比売命、応神天皇。延喜式山田郡の論社。
社殿や参道は南向き。入口に鳥居と社号標が建つ。
一の鳥居。参道両側は建物と駐車場になっていて周辺の市街地化が激しい。
参道の途中に二の鳥居
参道右手に土俵がある。
拝殿に参る。
拝殿左へまわると、本殿の横に多賀神社と白山社の合祀社。
本殿の左に境内社が二社。白龍社
御嶽神社のまわりには無数の石仏が並ぶ。
本殿の右横に津島神社と熊野社の合祀社。
本殿の右に瑞玉稲荷社
稲荷社の横にも鳥居と建物が建つ。
建物は拝所で、奥に2つの境内社が並んでいる。左が富士本宮浅間大社と秋葉山本宮秋葉神社の合祀社、右が四十八祖社となっている。
境内には保存樹も多い。稲荷社前のクスノキ
境内右手のムクノキ
土俵の後方にシイノキ
拝殿左にもクスノキ
社務所の前にはクヌギ
社務所は留守だったので御朱印をいただけなかった。
綿神社
名古屋市北区元志賀町2-53-1
名古屋市に鎮座する多奈波太神社。御祭神は天之多奈波太姫命を主祭神とし、天照皇大神、応神天皇、大山津見命、大己貴命、素盞嗚神を配祀する。延喜式山田郡多奈波太神社の論社であるが、葉栗郡穴太部神社の論社でもある。
社殿は南向き。入口に鳥居と社号標が建つ。
鳥居からまっすぐに社殿まで参道が延びる。鳥居のすぐ後ろに幟立てが立っているが、拝殿前にも幟立てが立っている。
拝殿前の狛犬は前掛けをしていたり、境内のイチョウがきれいに剪定されていたり、と氏子の方々がいつも境内を清浄に保つ努力が感じられる。
拝殿に参る。
幣殿でつながる本殿は石玉垣に囲まれている。
拝殿右の乳イチョウは霊力の宿る神木と言われている。
多奈波太神社
名古屋市北区金城4-13-16
名古屋市に鎮座する金山神社。御祭神は金山彦命を主祭神とし、金山姫命、石凝姥命、天目一筒命、天津眞浦命を配祀する。
ビルの間の路地が参道で、南向きに鎮座。社地は熱田神宮修理の鍛冶職であった尾崎氏宅跡で、尾張鍛冶発祥の地という。
鳥居の両脇に社号標が建っている。
社殿の前にも鳥居
拝殿に参る。
拝殿左に御神木の大イチョウが立っている。境内には他にも大木が多い。
本殿の左に境内社が二社。本殿に向けて神明社
本殿と同じ向きに金山龍神社
横から見た本殿
拝殿右に社務所があるが参拝したときは留守だった。
金山神社
愛知県名古屋市熱田区金山町1丁目16番地19
名古屋市に鎮座する高座結御子神社。御祭神は高倉下命。延喜式愛智郡の論社で明神大社。熱田神宮境外摂社。
西の鳥居前にまっすぐ道路が延び、古い参道か。鳥居と社号標
鳥居と社号標は南にも建つ。
南鳥居をくぐると正面に社殿。右の手水舎の裏に御神木の大楠
左に御神井と社務所
御神井の後ろに御井社。御祭神は御井神。子供の病気除けに井戸のぞきをする風習が残る。
拝殿に参る。
御垣に囲まれて拝殿後ろに幣殿と本殿
拝殿右にも大きな御神木
拝殿手前右に鉾取社。御祭神は鉾取神
手前左には新宮社。御祭神は素盞嗚尊
新宮社の後ろには高座稲荷社。御祭神は宇迦之御魂神
稲荷社本殿の後ろには土盛りが見える。境内には7基の古墳があったというが、一番大きな4号墳のみ面影が残っている。
高座結御子神社
愛知県名古屋市熱田区高蔵町9-9
名古屋市に鎮座する青衾神社。御祭神は天道日女命。延喜式愛智郡の論社で、熱田神宮境外摂社。
住宅地の中に境内
石玉垣に囲まれた境内入口に鳥居と社号標。本殿は東向き。
本殿に参る。
北に少し行くと白鳥御陵がある。全長74メートルの前方後円墳で、日本武尊の御陵との説があり、日本武尊が白鳥となって熱田の宮に飛び来たり、降り立った地がこの御陵という。
青衾神社
愛知県名古屋市熱田区白鳥2
編集者:伊那市文化財審議委員会
発行者:伊那市教育委員会
発行日:2001年3月15日
ページ数:本編 408ページ、資料編 409ページ、附録「神社建築の見方」シート1枚
頒価:4,000円
昭和43年発刊の「伊那市神社誌」を大幅に増補し、本編と資料編の2冊組に改訂された。大きさも大判に変更される。神社位置図や配置図も詳細になり参拝にも便利。建築や社叢、文化財など神社庁発行の神社誌にない項目もある。
伊那市書籍販売の案内ページ
続きを読む 増補改訂 伊勢市神社誌 本編・資料編 →
発行:静岡県考古学会
発行日:2017年3月4日
ページ数:101ページ
頒価:1,500円
静岡県考古学会2016年度シンポジウム資料集。富士山信仰に関連する神社や遺跡を網羅する一覧表がつく。
続きを読む 富士山信仰への複合的アプローチ →
編著者:鈴鹿隆男
発行所:ナカニシヤ出版
発行日:2000年12月10日
ページ数:260ページ
定価:2,500円
吉田神社社家の鈴鹿家64代の著者が吉田神社の歴史について書いている。
続きを読む 平安京を彩る神と仏の里 吉田探訪誌 →
発行:大阪府神社庁
発行日:1987年6月7日
ページ数:66ページ
物部守屋公に関する論考が5本収録され、神社・神道に関係する記載も多い。
続きを読む 守屋公を称える 物部守屋公御神退千四百年祭記念 →
出版社:デアゴスティーニ・ジャパン
発売日:2017年4月11日
価格:1388円+税
収録時間:約88分
BSジャパンで放送された「GRACE of JAPAN 自然の中の神々」(第1シリーズ)の中から「春日大社」(#39)、「橿原神社」(#45)を収録している。ナレーションは堤真一氏。春日大社では奈良公園、春日山、若宮15社めぐりを、橿原神社では畝傍山、東大谷日女命神社、畝火山口神社、大和三山を紹介する。
[amazonjs asin=”B06XYSLNN1″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”神社百景DVDコレクション 24号 (春日大社・橿原神社) 分冊百科 (DVD付)”]
著者:竹崎五郎
発行者:高知縣神職会
発行日:1931年3月30日
定価:1円
ページ数:274ページ+附録16ページ
基本は神社名、鎮座地、御祭神で、無格社は一覧形式でその三項目しか書かれていないが、村社についても大差はない。由緒は式内社、国史現在社は詳しいが、村社にいくに従い分からないのかほとんど書かれなくなる。鎮座地も字までしかないので場所も特定できないが、高知県の神社を網羅した書として貴重と言える。
続きを読む 高知縣神社誌 →
あわら市に鎮座する春日神社。御祭神は天児屋根命。延喜式坂井郡保曾呂伎神社の論社。
入口は東の集落側で道は狭い。
急な階段を上って境内に入る。入口に鳥居と社号標。「指定村社 式内 春日神社」と書かれている。
鳥居には扁額がないが直接「春日大明神」と書かれている。貞享五年の銘がある。
鳥居をくぐると右に折れ、東向きに社殿は鎮座する。
拝殿に参る。
それにしても注連縄が短い。
拝殿左に注連縄をされた大岩があり、背後に境内社が一社。
境内にはかつて義賢仙人が乳の出の少ない婦女のために祈願して湧出したものと伝えられる「神乳水池」があったといい、拝殿右に井戸が作られ祀られている。
下から見上げたときにも朱色の鳥居が見えて気になったが、拝殿右をさらに上った平地に稲荷社が祀られている。
小さな石祠で、屋根が前に落ちていた。左に不動明神の石造が奉安されている。
稲荷社の前からは細呂木の集落が見える。
春日神社
福井県あわら市細呂木22-7
坂井市に鎮座する八幡神社。御祭神は品陀和気命を主祭神とする。延喜式坂井郡布久漏神社の論社。
社殿は西向き。境内に植えられた桜が満開で美しい。春祭りが近いのか大きな幟も立っている。
鳥居の右に社号標、左に「式内 布久漏神社」(昭和三十五年奉納)の石碑が立っている。
境内に入って右にかつて土俵だったような高まりが残っている。
拝殿に参る。
拝殿に掛かる扁額は「八幡宮」、福井市出身の政治家加藤寛治の謹書によるもの。
拝殿左に立つ旗は「布久漏神社」。氏子にも式内社であることが知られているようだ。
本殿左に入るのは石造六重層塔。前の燈籠は宝暦七年の銘がある。
笏谷石で作られ、本来は九層あったと考えられている鎌倉期の石塔。軸部正面には仏像、他三面には梵字が書かれている。
八幡神社
福井県坂井市春江町針原23-19
鯖江市に鎮座する白山神社。御祭神は伊弉册尊を主祭神とし、磐長姫命、天御中主命を合祀する。延喜式丹生郡長岡神社の論社。
社殿は南向き。境内入口に鳥居と「村社 白山神社」と書かれた社号の石碑。
参道を進み、階段の両側に一際高い杉の木が立っている。
参道途中の二の鳥居
扁額はないが、鳥居に直接「白山権現」と書かれている。
社殿はコンクリート造り。宝物殿のようだ。前に燈籠と狛犬が対で置かれている。
今日は境内左の桜が満開できれいだった。
白山神社
福井県鯖江市米岡町1-18
鯖江市に鎮座する石田神社。御祭神は大日孁貴尊を主祭神とし、誉田別尊、大己貴命、少彦名命、鵜鵜葺不合尊を配祀する。延喜式坂井郡の論社。
社前に通るまっすぐの道路の先に鳥居が見えた。木製の一の鳥居。道路の両側は住宅や店が建っているが、かつては参道だったのだろう。
交差点まで来ると「郷社 石田神社」の社号標と大燈籠が建っている。
境内入口の鳥居の両側に幟立が立っている。鳥居には享保の銘が入っているが年が読み取れない。
鳥居の扁額は旧社号「八幡宮」のまま。参道は途中やや左に曲がっている。
拝殿に参る。
入口にも扁額は掛かっているが、拝殿内を覗くと中の扁額は東郷平八郎謹書だった。
参道の左方に少し盛り上がった場所があり、かつては土俵だったくらいの大きさ
本殿は弊殿に続く覆屋の中
本殿の左右に石祠が建っている。祠前の燈籠は元禄十六年の銘があった。
拝殿右に境内社の稲荷神社が建っている。
石田神社
福井県鯖江市石田上町44-1
越前市に鎮座する鵜甘神社。御祭神は應神天皇を主祭神とし、神功皇后、武内宿禰、火産巣日神を配祀する。延喜式今立郡の論社。
集落の入口に幟立が立っている。道路に沿って西方向に鳥居と、山麓にも鳥居が見える。
1本集落内に道路を進むと一の鳥居が立つ。横に「式内 鵜甘神社」の社号標。
さらに山の方へ進むと境内入口に二の鳥居が建つ。
社殿前に階段、入口に狛犬が奉斎される。両側には背の高い杉の木。ちょっと左右の均衡が取れていない。
階段途中に建つ燈籠には文化十二年の銘がある。
社殿・境内改修は平成十二年というが、拝殿を囲むパイプもその結果なのか。
拝殿に参る。拝殿前の扁額は福井市出身の政治家岡田啓介の揮毫
拝殿内にも扁額が掛かっている。
本殿は弊殿でつながる覆屋の中にある。
本殿左に住吉神社。
右に社務所が建つ。
鵜甘神社
福井県越前市片屋町9-2
越前市に鎮座する神明神社。御祭神は天照皇太御神。延喜式丹生郡大山御板神社の論社。
車通りも多い交差点の南東角に南向きに鎮座する。1本植えられた桜が満開になっていた。
拝殿前に狛犬。拝殿に参る。
拝殿の後方に本殿が建つ。
明治41年に楠町の伏拝神社と合併し、昭和の末に上総社に一端合祀された河野町菅谷の神社を分祀したという。
拝殿左にころり観音堂が建つ。
中には一体の観音の石仏と二体の地蔵の石仏が祀られていた。
野ざらしの観音様を村の神社の前で祀ったのが始まりという。
神明神社
福井県越前市三ツ口町122
越前市に鎮座する雷神社。御祭神は大山祇命、天照皇大神を主祭神とし、廣端大神、雄碓命を合祀する。延喜式丹生郡の論社。
社殿は南向き。幟立の先に鳥居が建つ。
鳥居と社号標。社号標には「式内 雷神社」
鳥居の先、吉野瀬川に架かる橋は「雷橋」。吉野瀬川沿いには桜が植えられているところが多く、桜の名所となっているようです。東に見える山は手前が妙法寺山、奥が日野山だろうか。
橋を渡ると、参道両側に燈籠が立ち並び、その外側が杉並木となっていて神域にいざなう。
拝殿前には両側に特に高い杉が立つ。
拝殿に参る。
拝殿には入れなかったが、中をのぞくと中に扁額が掛かっている。
本殿左に天神社。
右に秋葉宮、八幡宮、庚申宮の合祭殿。
雷神社
福井県越前市広瀬町字宮谷82-13
越前市に鎮座する酒列神社。御祭神は少名彦尊。越前國丹生郡麻氣神社の論社。
集落の中に神旗竿が立っているが、肝心の社殿がすぐには見つからなかった。
ようやく丘の上に社殿を見つけました。社号標も鳥居もない参道。
階段の先に社殿が見える。
拝殿。前に狛犬の代わりなのか小石が2個置かれている。
拝殿の後ろは出っ張りがない。本殿は拝殿内に奉安されているのか。
前に参拝した兄子神社は中に入れたので、戸を開けてみると中に入れた。正面に3つの扉があるが、鏡が直接奉安されている形式だろうか。それにしても両脇には何が祀られているのだろうか。
拝殿内には馬の絵馬が数枚掛けられていた。奉納の1枚は参道石段、もう1枚は大幟と猿公。猿公って何だろうか?狛犬のような狛猿だろうか。
酒列神社
福井県越前市牧町16-1
越前市に鎮座する兄子神社。御祭神は穴穗尊。延喜式丹生郡の論社。
谷間を開いて集落が続いている。集落の西(海側)に川が流れている。
後で話を聞いたところ、常住は2軒になってしまったといい過疎が進むばかりという。生計は林業と集落の奥(北)に段々の田が開かれていて、比較的裕福な暮らしを送れたそうだ。「今は木が二束三文でね。若い者はみんな出て行った。」と
集落から東の山に向かって階段が延び、途中に鳥居が見える。
道も狭かったので留守だと思って広い空き地に車を停めさせてもらったが、戻ってきたらおばあさんが待っていたので、お礼を言ってしばらく話をしていた。
長い階段。途中の両側にも以前は家があったそうだ。
階段途中に鳥居。よく見ると朱色が残っている。
階段を上っていると、オーッと
段に蛇が休んでいた。大人しいのだったので避けて通る。もう動物に遭遇する季節になった。
上っていくと、参道は北に折れ、社殿正面に出る。境内は周囲を杉に囲まれている。笹は今でも多く自生しているが、昔はもっと多かったそうだ。
拝殿は西向き。戸が閉まっているので拝殿前で参る。
ここで一度帰ったのだが、下りるとおばあさんに会った。
話をしていると、拝殿の戸は開くので中で参ってくるといいと言われた。昨年も同市のどこかの保育園児がバスでやってきて、ゾロゾロと階段を上っていったという。
もう一度上がると、確かに戸は開いた。年寄りばかり長い間上がっていないという拝殿は少し埃っぽかったが、両脇に随神を奉斎し、中央に本殿が見える。
あらためて本殿に参る。本殿は彫刻が複数付いている。
拝殿には絵馬も複数掛けられており、武者絵が多い。本殿といい、絵馬といい、往時の集落の繁栄ぶりを見る思いがし、過疎により荒廃を待つばかりなのは残念である。
兄子神社
福井県越前市安戸町41-3
敦賀市に鎮座する金山彦神社。御祭神は金山毘古神。文徳実録に記載の金山彦神の論社とされる。
社殿は南向き。境内の桜が満開できれいでした。
社号標の横には国史見在社としての由緒を記載している。
境内の南東隅にハゼノキが立っている。
社号標の後ろ辺りに社がひとつ。中には石板らしきものが祀られているが、地蔵堂のようだ。
境内の中程に鳥居が立ち、前に狛犬がいる。
境内には大木が多い。
拝殿。中は何も置いていなくきれいに整理されている。
鳥居から拝殿、本殿と直線上に並ぶが、広い境内が住宅地の中で残されているのには驚く。
覆屋に入る本殿に参る。
本殿右のイチョウの御神木は実に大きい。紅葉すれば空に映えそうだ。
本殿左に社務所と神輿倉が建っている。
金山彦神社
福井県敦賀市金山58-3
39歳を目前にして御朱印デビュー! 日本全国の神社の御朱印や参拝記録