近江大津 還来神社

還来神社

大津市に鎮座する還来神社(もどろきじんじゃ)。御祭神は藤原旅子霊。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。

還来神社

本殿にも書き置きの「還来大明神」の御朱印があった。
境内の由緒や授与品案内を見ると近年までは本務宮司がいたようだ、というより日付は今なので2家体制なのだろうか。

還来神社

神社の社前を通る477号線は湖西から京都の鞍馬方面へ抜ける道で、滋賀ナンバーと京都ナンバーが両方通り、山中にしては交通量が非常に多い。

還来神社

境内入口に赤い鳥居と社号標が建つ。

還来神社

鳥居をくぐるとまず目の前に御神木の梛(マキ科)の木が祀られている。
御祭神の藤原旅子霊は第50代桓武天皇の后で、第53代淳和天皇の生母になる。当地は龍華荘という藤原氏の荘園で、旅子は当地で生まれ、遺言に「我が出生の地、比良の南麓に梛の大樹有り、その下に葬る可し」として祀られたという。

還来神社

左に社務所が建つ。

還来神社

梛の御神木の先に拝殿、本殿が並ぶ。拝殿はまだ冬支度のままだった。

還来神社

本殿の左前に湯立竈

還来神社

本殿の前に二の鳥居が建つ。

還来神社

本殿に参る。

還来神社

本殿の左には新しい社殿の日吉神社。

還来神社

本殿の右に若宮神社(左)と下司神社

還来神社

境内社は以上3社のみのようだが、本殿の左方にまるでお堂のような社殿がもうひとつあった。

還来神社

本殿を囲む塀垣の右端に変わった燈籠?があり、左端にも同じようなものがあったが何だろうか。

還来神社
滋賀県大津市伊香立途中町518

近江大津 八所神社

八所神社

大津市に鎮座する八所神社。御祭神は大己貴神、菊理姫神を主祭神とし、菅原道真公を配祀する。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。

八所神社

南向きの境内入口で、夕方でもまだ明るかった。

八所神社

鳥居をくぐると右に社務所が建っている。

八所神社

社務所前に昨年の祭礼の様子が飾られている。それほど大きな集落には見えないのだが、流鏑馬も行われるようだ。

八所神社

神域全体が森に囲まれ、階段の先に社殿が見える。

八所神社

境内隅に御神木だった木だろうか。根元だけが祀られている。

八所神社

階段を上ると拝殿が建つ。

八所神社

拝殿の後ろの塀垣の中に本殿がある。

八所神社

拝殿左には境内社の稲荷神社

八所神社

本殿前の中門は開いていて、本殿が2つ並んで建つ。

八所神社

右の本殿、こちらにはおそらく大己貴神、菊理姫神が祀られているのだろう。
昨年の台風で倒木があり、屋根が破損したという。もしかしたら下に祀られていた木だろうか。

八所神社

右には八坂神社

八所神社

左の本殿は菅原道真公を祀るのだろうか。

八所神社

その左に多賀神社(右)と白髭神社が合わせ祀られている。

八所神社

さらに横向きに左から磐滝神社、八幡神社の2社、中央は松尾神社・平尾神社・日吉神社の合祀社、右に愛宕社・道陸社、神明神社を祀る。

八所神社
滋賀県大津市伊香立下在地町1316

近江大津 融神社

融神社

大津市に鎮座する融神社(とおるじんじゃ)。御祭神は源融公を主祭神とし、大原金子命、大山咋神の配祀する。
嵯峨天皇の皇子源融公を祀る全国唯一の社で、荘園だった地に鎮座する。源融公は源氏物語の光源氏のモデルとも言われ、源氏物語ツアーで訪れる方もいるようだ。
現在は小椋神社の兼務社で、小椋神社で御朱印をいただいた。

融神社

参道入口に社号標が建つ。

融神社

木々の間を抜ける参道を行くと、石造と木製の2つの鳥居が建っている。

融神社

鳥居をくぐって右手に歌碑が建つ。室町時代の勅使参向の折に読まれた和歌らしい。

融神社

左手に社務所が建つ。

融神社

開放的な拝殿の先に本殿

融神社

拝殿に架かる額を見ると、最近でも舞が奉納されているようだ。

融神社

本殿が2つ並ぶ。右が源融公を祀る本殿、左が源融公の母、大原金子命を祀る摂社ということのようだ。

融神社

摂社の左、石塔の後ろに建つのは若宮神社

融神社

その隣に5社並び、左から諏訪神社、多賀神社、春日神社、稚姫神社、松尾神社。

融神社

本殿の右に八幡社

融神社

稲荷神社

融神社

隣に出雲神社。社に狐の顔のような朽ちた木造が祀られている。

融神社

本殿の裏に神明神社(右)と愛宕神社(左)
境内で見た境内社は11社だが、他に大己貴神社がどこかにあったようだ。

融神社

周囲の石積みの上を見ると、石が数個立っている。小椋神社で見た石造瑞垣のようなので、かつてはこの社にもあったのかもしれない。

融神社

さらに見ると、石積みの下の段に等間隔に石が積まれている。境内社の不明社が5社あるようなので、もしかしたらその基壇の跡かもしれない。

融神社

境内には他に子育地蔵のお堂が建っていた。

融神社
滋賀県大津市伊香立南庄町牟禮の岡山1846

近江大津 小椋神社

小椋神社

大津市に鎮座する小椋神社。御祭神は闇淤加美神。延喜式滋賀郡の論社。

小椋神社

比叡山ドライブウェイの北入口への途中にある。鳥居横には参拝者用駐車場がある。
鳥居の横に「式内 小椋神社」の社号標が建つ。

小椋神社

参道はゆるやかに下る。

小椋神社

進むと天神川に架かる赤い欄干の神橋を渡る。

小椋神社

最初に建つのは祓戸神社

小椋神社

拝殿前に御神木の大杉が並び立つ。

小椋神社

拝殿と奥の本殿は参道と直角に曲がって建つ。

小椋神社

拝殿の右角に神輿蔵が建つ。

小椋神社

その隣に湯立竈の後ろに大宮神社(右)と若宮神社(左)
大宮神社の御祭神は伊邪那美神。小椋神社より1年早い天安二年に当地に最も早く鎮座する。
若宮神社の御祭神は稚日女神。

小椋神社

若宮神社の隣に初代一の鳥居の一部が残っている。

小椋神社

大宮神社と若宮神社の裏手に石が並んでいる。
最初は石仏かと思って表面を見ていたが何も掘られていない。これが石造瑞垣という鎌倉時代の玉垣だという。

小椋神社

間の御供所の裏に神竹苑があり五葉笹が植えられている。

小椋神社

本殿に参る。

小椋神社

中門から玉垣の中をのぞくと、中央に小椋神社本殿、右に春日神社、左に菅原神社が建つ。

小椋神社

やはりこの本殿玉垣の裏手にも石造瑞垣が残る。

小椋神社

本殿前に小椋神社の旧社号「田所神社」の石造扁額が残る。

小椋神社

本殿前の神饌所の隣には経塚があり、「心経一○」と書かれている。

小椋神社

ここで神橋まで戻り社務所で御朱印をいただく。

小椋神社

本社と兼務社の雄琴神社の御朱印についてはあらかじめ情報を得ていたが、来てみると兼務社があと3社あることがわかったのですべていただく。時間がかかるのでその間に残る境内社をめぐる。

小椋神社

本社の横に建つのは多賀神社と塚本神社

小椋神社

本社の裏には仰霊社が建つ。

小椋神社

反対側に神力稲荷神社が建つ。その前に神苑がある。

小椋神社

境内一番奥に新宮神社(右)と今宮神社(左)が建つ。
新宮神社の御祭神は少彦名神、今宮神社は大穴持神。

小椋神社

新宮神社の脇に子安神社

小椋神社

裏に瀧と瀧宮神社がある。

小椋神社

今宮神社の脇に天照大神と豊受大神を祀る神明神社がある。
境内社の多い神社だった。

小椋神社
滋賀県大津市仰木町4-38-55

近江大津 雄琴神社

雄琴神社

大津市に鎮座する雄琴神社。御祭神は大炊神今雄宿禰命。
御朱印は本務社の小椋神社でいただいた。

雄琴神社

琵琶湖の西岸、琵琶湖に向かって鳥居が建っている。上り坂の参道の入口に「郷社 雄琴神社」の社号標が建つ。

雄琴神社

坂を上っていくと鳥居が建っている。左に社務所が建つ。

雄琴神社

最後に階段を上った平坦地に社殿が建つ。

雄琴神社

開放的な拝殿

雄琴神社

その拝殿の後ろに御垣に囲まれた本殿がある。

雄琴神社

拝殿左の神饌所?に「御鎮座壱千五拾年記念大祭」の板が掛かる。昭和51年11月3日に行われたようだ。

雄琴神社

中門の前で本殿に参る。

雄琴神社

御垣の中には3殿建ち、中央に本殿が建つ。

雄琴神社

本殿左に三峯神社。御祭神は大己貴命。

雄琴神社

本殿右に樟本神社。御祭神は祟道尽敬天皇。

雄琴神社

御垣の右、井戸の横に稲荷神社。御祭神は倉稲魂命、市杵島姫命、水速女命。

雄琴神社

鳥居の右側に数社の境内社が建っている。
霊光社。御祭神は当宮に不動産の寄進をした八木氏の霊と日清・日露・太平洋戦争で戦没者された当町出身者のご英霊。

雄琴神社

階段を上ったときに左から野神社、地主神社、牛尾神社が祀られている。
野神社の御祭神は野椎神。境内の由緒には祭神不詳となっている。
地主神社の御祭神は大物主神。もと字出口に鎮座していたという。
牛尾神社の御祭神は大山咋命荒魂、菅原道真公。

雄琴神社
滋賀県大津市雄琴2-10-1

近江蒲生 大嶋奥津嶋神社②

大嶋奥津嶋神社

近江八幡市に鎮座する大嶋奥津嶋神社。御祭神は大國主命、奧津嶋比賣命。延喜式蒲生郡の大嶋神社、明神大社奥津嶋神社の2社の論社。

大嶋奥津嶋神社

今回は2度目の参拝となった。

大嶋奥津嶋神社

非常に天気の良い青空の広がる元で参る。
今日は何か行事があったようで、氏子の方が数人集まってきていた。忙しい中ではあったが、宮司宅で御朱印をいただいた。

大嶋奥津嶋神社
滋賀県近江八幡市北津田町529

近江蒲生 石部神社

石部神社

旧安土町に鎮座する石部神社。御祭神は少彦名神、天照大神、高皇産靈神、大己貴命、櫛日方命。延喜式蒲生郡の論社。

石部神社

安土城の百々橋口から登る。安土城が20年間に及ぶ発掘調査を行っていた頃まではこちらからも天守台まで登ることができたが、有料化されてからは神社から先は行き止まりとなっているので、訪れる人もまばらになった。

石部神社

天主への急な階段を少し登ると神社への入口がある。

石部神社

鳥居の横に「式内 石部神社」の社号標が建つ。

石部神社

手水舎の横には磐座

石部神社

鳥居の横には御神木がある。

石部神社

森に囲まれた中に南向きに社殿が建ち、開放的な拝殿が建つ。

石部神社

奥に本殿と右に境内社が一社。

石部神社

本殿に参る。
本殿にも「式内 石部神社」の扁額が掛かる。

石部神社

境内社の社名はわからない。横に石地蔵が祀られている。

石部神社
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6222

近江彦根 阿自岐神社行宮所

阿自岐神社行宮所

彦根市に鎮座する阿自岐神社。

阿自岐神社行宮所

集落内を流れる安食川のほとりに神社は鎮座する。

阿自岐神社行宮所

鳥居と社旗ポールが建つ入口に社号標や扁額はない。

阿自岐神社行宮所

鳥居の先に石碑が建つ。

阿自岐神社行宮所

「阿自岐神社行宮所」と書かれた石碑。
犬上郡式内社の阿自岐神社を訪ねたつもりだったが間違えたらしい。阿自岐神社はここから西の豊郷町に鎮座し、太堂町は氏子地区になる。
祭礼に御旅所として使用されることもあるのだろうか。

阿自岐神社行宮所

太堂町から少し北上したところから北東に山々が拝めた。
右に伊吹山、中央に遠く雪を頂くのは能郷白山だろうか。左奥にも雪を頂く山がひとつ見える。

阿自岐神社行宮所
滋賀県彦根市太堂町

近江彦根 河瀬神社

河瀬神社

彦根市に鎮座する河瀬神社。御祭神は大名牟遲神、品陀別神、大山咋神。延喜式神崎郡川桁神社の論社。

河瀬神社

社前南西方角に参道が延びる。

河瀬神社

鳥居の横に「郷社 河瀬神社」の社号標が建つ。

河瀬神社

境内の右側に社務所

河瀬神社

左側に倉が建つ。

河瀬神社

開放的な拝殿

河瀬神社

拝殿には戦後の馬の絵馬2枚と、この明治天皇の何かの場面を描いた絵馬が掛かる。

河瀬神社

本殿に参る。

河瀬神社

本殿の扉に鮮やかに獅子と狛犬が描かれている。

河瀬神社

拝殿左の建物は神楽殿かと思ったが神饌所のようだ。

河瀬神社

静寂の神社らしい神域。社前に宮司宅らしいお宅を見つけたがあいにく留守で御朱印は確認できなかった。

河瀬神社
滋賀県彦根市川瀬馬場町480-1

近江彦根 高宮神社

高宮神社

彦根市に鎮座する高宮神社。御祭神は天津日高日子番能邇邇芸命を主祭神とし、木花之佐久夜毘賣命を配祀する。

高宮神社

表参道は東向き

高宮神社

鳥居の横に「郷社 髙宮神社」の社号標が建つ。

高宮神社

長い参道を歩いて行くと、右手に春季例祭の写真が飾られている。太鼓神輿という変わった神輿がでるようだ。

高宮神社

参道途中に社務所もあり、帰りに御朱印をいただいた。

高宮神社

随神門

高宮神社

門には随神として左大臣、右大臣が阿吽として奉納されている。

高宮神社

随神門右前の笠砂苑と称する神苑の中に芭蕉の句碑が建っている。
「をりをりに伊吹を見てや冬籠りはせ越」
元は随神門左に建てられていたようだ。

高宮神社

随神門をくぐると広い境内が広がっている。

高宮神社

拝殿に参る。
拝殿の前に紅白の梅が植えられていて春めいた雰囲気

高宮神社

本殿は玉垣に囲まれている。

高宮神社

拝殿右に神輿庫

高宮神社

拝殿右に境内社が並んでいる。瑞穂神社と恵比須神社

高宮神社

右隣に垂加神社。御祭神は垂加神社の山崎闇斎命。

高宮神社

随神門を入ってすぐ左に雅喜苑と称する神苑

高宮神社

神苑の横に絵馬殿が建ち

高宮神社

1枚の絵馬が掛けられいる。

高宮神社

この絵馬殿に続くのが南参道

高宮神社

表参道の前を旧中山道が通っている。中山道では二番目に大きな宿場町だった。
参拝後に少し散策する。

高宮神社

高宮宿に多賀大社の一の鳥居が建っている。青蓮院門跡尊純法親王の書いた扁額が掲げられている。多賀大社までは3キロの道のり。

高宮神社

宿場を散策中、犬上川のほとりに高宮神社の御旅所を見つけた。
さいかち地蔵の横にある。

高宮神社
滋賀県彦根市高宮町1876

近江彦根 都惠神社

都惠神社

彦根市に鎮座する都惠神社。御祭神は大国主神。延喜式犬上郡都惠神社の論社。

都惠神社

境内は南向きで、鳥居と右に「式内 都惠神社」と書かれた標柱が建つ。

都惠神社

境内の右手に社務所が建つ。

都惠神社

拝殿に参る。
参っていると氏子さんが散歩に来た。式内社を巡っているのだと話すと、ここは多賀大社に関係が深い古社だが、拝殿の額(俳句額か)も見えなくなって寂れてしまって、と言われていた。

都惠神社

拝殿の後ろに本殿が建つ。

都惠神社

本殿は覆屋に入っている。

都惠神社

社殿には犬上川が流れ、高い堤防の上に道路が通っている。境内を見渡すと、かつてはもっと深い森に囲まれていたのだろう。

都惠神社
滋賀県彦根市竹ヶ鼻町256

近江彦根 彦根神社

彦根神社

彦根市に鎮座する彦根神社。御祭神は活津彦根命。延喜式坂田郡岡神社の論社。

彦根神社

西向きに一の鳥居が建つ。通りは住宅地の狭い路地。

彦根神社

境内は一の鳥居から少しずれているが、同じく西向きにある。

彦根神社

入口右に境内で一番大きいたぶん御神木が立つ。落雷だろうか何度か折れているようだが、元気に枝が延びている。

彦根神社

朝方だったので朝日がまぶしい。二の鳥居の先に拝殿が建つ。
手水舎は境内左(北)入口に建っている。

彦根神社

境内の左手に地域の自治会館。社務所を兼ねているのだろう。

彦根神社

鳥居をくぐると右手に神楽殿が建つ。梅が見頃を迎えようとしている。

彦根神社

拝殿に参る。

彦根神社

拝殿内には絵馬が多く掛かっている。

彦根神社

拝殿の後ろの玉垣の中に2つの本殿が並んで建っている。中門は真新しく、平成の改修事業で昨年新しくなったようだ。

彦根神社

左の本殿が御祭神が祀られている。

彦根神社

右の本殿が境内社の岡神社で御祭神は素盞嗚命。論社の根拠がこの境内社だろうか。
本殿が瓦葺なのに対し、境内社は銅板葺になっている。

彦根神社

本殿の右に寄付碑が建っているが、手前の1本だけは違うようだ。
「彦根神社常」と書かれた嘉永七年の石碑。元はもっと高い常夜灯だったようだ。火袋は構成の補遺か、色が違う。

彦根神社
滋賀県彦根市後三条町121