
米原市に鎮座する伊夫岐神社。御祭神は伊富岐大神を主祭神とし、素盞嗚尊、多多美比古命を配祀する。延喜式坂田郡の比定社。

社殿は南向き。東方に伊吹山が聳える。南から雨に追われるように参拝に来たので伊吹山山頂にも雨雲がかかっている。

社前に井戸がある。

社号標には「式内 郷社伊富岐神社」と書かれている。鳥居の注連縄が低いのは何故だろうか。自然に低姿勢で入るようになっているのか。

鳥居の扁額には「伊吹大神」とある。

社殿の周りは杉が囲み、一段高くなっている。拝殿に参る。

本殿は弊殿で拝殿とつながる。

本殿左に秋葉神社

本殿右に権現神社

境内には大きな切り株が複数残っている。倒木か、枯死か、昔はもっと境内が鬱蒼としていたのかもしれない。

賽銭箱の横のケースに由緒書きと朱印用のスタンプが入っていた。記念スタンプのようでもあるが、朱印の代用とする。

社殿左に社務所

境内の東側に桜が咲いていた。見ていると鐘楼が見える。隣に寺院があるようでもなかったので、神社に関係するもののようだ。

立派な梵鐘が下がっている。鐘をつくこともあるのだろうか。

神社と集落の西側には姉川が流れる。北から流れてきた姉川はこの辺りでカーブして西へ、琵琶湖に流れ下る。平野への出口に鎮座する当神社は姉川の水利権を押さえていたのだろう。
伊夫岐神社
滋賀県米原市伊吹603