越前市の岡太神社。今立郡の延喜式内社 岡本神社の論社で、御祭神は建角身命、國狹槌尊、大己貴命、継体天皇。
麓に拝殿、奧の山上に本殿が鎮座しています。
雪囲いもありますし、旧県社で社務所もありますので御朱印はあるような気もしますが、今日は確認できませんでした。
というのも、2月11日は国選択無形民俗文化財でもある祭礼「蓬莱祀(おらいし)」の日でした。
この神事は継体天皇の即位を祝って始められたと伝えられ、五穀豊穣・天下泰平を願って町を練り歩きます。
最初に賑やかに子供たちの太鼓や笛が進みます。周りに父兄が一緒に歩くのはどこの祭りも同じです。
次に山車が大勢の人に曳かれながら進みます。
山車は舟形の修羅で、三人の音頭取りが乗って木遣り歌を歌います。
俵に松を飾り、上にまゆ玉や弊竹、鏡竹を飾ります。
後方の車でまゆ玉を頒布していました。一組分けていただきました。
神前に捧げるまゆ玉と紅白餅の一組です。
岡太神社
福井県越前市粟田部町19
鯖江市の加多志波神社。御祭神は多加意加美神で今立郡の延喜式内社の比定社です。
神社は集落でも山のほうにあり、神社へ行くには細い集落内の道を通らなければならず苦労しました。
神社は神仏習合の名残が残る山里の社でした。
杉の大木が林立する社叢は市の天然記念物です。
長い参道を通って拝殿に詣ります。
今日は集落の方が次々と詣りに来るので、建国祭かな?信心深い方が多いなと思っていました。
社殿のさらに上方に塔佛堂があります。大きな礎石に建つ塔佛堂ですが、ここは三重塔が建っていた場所です。
中には古い仏像が収蔵されています。
駐車場は観音堂の前にあります。飾り付けされています。
中が開いていたので少しお邪魔していると、集落の方が今日は午後から、年に一回の面の公開があるのだとか。
面は木造追儺面3面。鎌倉後期の作で国指定重要文化財となっている面で、父・母・子の3つで正月の寺(蓮花寺)の行事に使われ、江戸時代には雨乞いに使われました。
加多志波神社
福井県鯖江市川島町27-22
越前市の春日神社。旧郷社で延喜式内社の丹生郡大山御板神社、敦賀郡伊多伎夜神社の論社です。
祭神は武甕槌命、経津主命、天兒屋根命、比咩大神の四柱。いわゆる春日大神です。
境内の由緒には、大彦命がこの丘に武甕槌命、経津主命の二神を祀ったことに由来し、大山御板神社に比定されると説明されている。
鳥居をくぐると
目の前が開けて神社と鎮守の杜が見えました。
境内は公園となっており、階段を上って拝殿に行くようになっています。
境内には社務所もあり、ちょうど建国祭が終わったところのようでしたが、神職らしい方はおらず地域の方々で神事を行っているようでした。ということで御朱印は望めないでしょう。
拝殿には大きな額が掛けられていますが、薄くてよく読み取れません。
奉納物の目録か由緒書きのような感じです。
本殿は雪囲いされていて中が見えません。
国の重要文化財になっているという本殿を見たいと思いまして、隙間から覗いてみました。
朱色のきれいな立派な本殿ですね。春日さんの象徴的な色です。
春日神社
福井県鯖江市鳥井町12-31
越前市の飯部磐座神社は延喜式内社の敦賀郡伊部磐座神社の比定社です。
御祭神は天照大神、猿田彦命、八幡大神。古くは磐座として祭祀の場であったと考えられています。
御朱印はないと思います。
集落内の丘に鎮座する神社。
鳥居をくぐるまで予想もしていませんでした。
よく磐座は祀られていますが、神社の中の磐座って案外出ている部分は小さいですよね。
しかし、この神社の磐座は違った・・・
何!?この大きさ、それにこの数
磐座に圧倒されながらも拝殿に詣りました。
本殿の裏からは雪をかぶった白山などがきれいに見渡せます。
よく見ると境内にはそこかしこに磐座があります。表面を触ってみると案外もろい石かもしれません。
それにしても大きい。
飯部磐座神社
福井県越前市芝原5丁目16-1
鯖江市の舟津神社。主祭神は大彦命、相殿に猿田彦命を祀る。
王山の山上には古墳群があり、往古ここに大山御板神社が鎮座、丹生郡の延喜式内社に比定されている。
麓は今立郡の延喜式内社舟津神社に比定されている。それぞれ上宮、下宮と称され、丹生郡と今立郡の郡境に比定される叔羅川(日野川)が王山の東に位置していたことによるとされている。
大彦命は四道将軍のひとりで、北陸道に下向されたとき、王山の峰に楯三枚で社形をなし猿田彦命を祀って国内の平定安寧を祈ったと言われ、古くから北陸鎮護の社として朝野の崇敬を受けました。
第一鳥居の扁額は東郷平八郎氏の揮毫です。
赤鳥居をくぐって拝殿に詣ります。
実に厳かな雰囲気に拝殿です。
社叢には巨木も多く、本殿境内の大白樫
八幡神社横の大杉。下には大杉大明神の石祠
第二鳥居から大鳥居の間にある大欅。鳥のさえずりも聞こえて心地よい場所です。
御朱印は境内の社務所でいただきました。由緒のパンフレットもいただけます。
舟津神社
福井県鯖江市舟津町1丁目2-32
編集:岩手県神社庁教化委員会調査研究部会
発行:岩手県神社庁
発行日:1996年6月30日(非売品)
ページ数:158ページ
県内の168社の御神木を紹介している。御神木の樹種・樹齢・幹周りを掲載する。モノクロなのが少し残念だが、御神木ばかりを集めた本は大変珍しい。これを見ると岩手というのは本当に大木が多いことが分かる。神社の御神木が人々にどれだけ大事にされているかが知れる良書である。
非売品なので入手は非常に難しいが、本書の2年前に「岩手の神池・神滝」という本も発行しており、こちらも入手は難しそうだがいつか読んでみたい。
続きを読む 岩手の御神木 →
監修:長野県神社庁
発行:銀河書房
発行日:1990年9月22日
定価:1,800円
神事、神社の例祭を中心とした本であるが、長野県は県全体の神社誌が発行されていないので巻末の「長野県神社一覧」は参考になる。神社一覧は神社名、鎮座地、主祭神、旧社格、宮司名を記載し、「長野県神社百年誌」に掲載の「長野県神社名鑑」 を継承し、発行年はこちらのほうが新しい。古書としても手頃な価格で入手できるので持っていて損はない本である。
続きを読む 信州の神事 →
発行:鳥取縣神社誌
編集:鳥取県神社誌編纂委員会
発行日:2012年6月
ページ数:535ページ
頒価:6,000円(送料込)
鳥取県内の神社庁所属の825社の神社について、御祭神、例祭日、由緒、神紋などと写真が1枚掲載されています。鳥取県神社庁はホームページがないので神社の一覧や詳細を知るのが難しいので、非常に参考になります。巻末には非売品と書かれているが、鳥取県神社庁で送料込み6000円で頒布していただけます(2015年秋の時点では残部あり)。
続きを読む 新修鳥取県神社誌 因伯のみやしろ →
編集発行:福井県神社庁
発行日:1994年9月1日
ページ数:898ページ
頒価:7,000円
福井県内の神社約1000社が掲載されている。御祭神、例祭日、由緒などが各神社ごとに掲載され、写真も1枚付いているので情報収集には苦労したであろうが非常に参考になる。丈夫な紙を使用しているためページ数に比して厚い本となっている。巻末には非売品と書かれているが、残部があれば福井県神社庁で1冊7000円で頒布されている(2015年秋時点ではまだ残部あり)ので入手は可能。越前国と若狭国は式内社も多く、境内社も多いのだが、位置関係が判らないのはマイナス。
続きを読む 御大典記念 福井県神社誌 →
著者:西牟田崇生
発行所:国書刊行会
発行日:1996年8月8日
ページ数:552ページ
価格:10,000円
延喜式内社は神社めぐりをする人にとってはひと目置かれる存在でしょう。その根拠となっている延喜式神名帳の論文集です。
[amazonjs asin=”4336038082″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”延喜式神名帳の研究”]
続きを読む 延喜式神名帳の研究 →
発行者:和歌山県神社庁田辺市西牟婁郡支部、和歌山県総代会田辺市西牟婁郡支部(非売品)
発行日:1994年11月28日
ページ数:310ページ
田辺市西牟婁郡支部内の神社を網羅した神社誌。他の神社誌のように各神社の御祭神、例祭日、由緒などを掲載しているが、祭典行事については特に詳細に記載されている。写真だけでなく手書きの境内図が付いているのが大変珍しく、御祭神も本殿、相殿、末社、摂社などを分けて記載しているのが親切である。ただ折角境内図が付いているので、末社、摂社の位置表示も欲しかった。
続きを読む 西熊野の神々 田辺市西牟婁郡支部神社史 →
編集兼発行者:大阪府神道青年会
発行日:1971年1月22日(非売品)
ページ数:556ページ
大阪府下703社の御祭神・例祭日・由緒と写真が1枚掲載されている。神社名鑑に続いて、宮司氏名一覧表、神社所有文化財目録が付いている。別冊で所在地をマークした地図が1枚添付されている。
続きを読む 大阪府神社名鑑 →
編集・発行:名古屋市観光課
発行日:1938年3月31日(非売品)
ページ数:29ページ
戦前の名古屋市内における神社巡拝の栞です。二十八社を選定して、所在、交通、社格、祭神、例祭、由緒を記載し、写真を1枚と朱印が押されている。
二十八社は、熱田神宮、招魂社、那古野神社、東照宮、伊奴神社、錦神社、泥江縣神社、若宮八幡宮、白山神社(東田町)、朝日神社、富士淺間神社、洲崎神社、日置神社、八幡宮(正木町)、片山神社、神明宮(山口町)、片山八幡神社、尾陽神社、川原神社、高牟神社、津賀田神社、白山神社(日比津町)、神明社(牧野町)、七所社(岩塚町)、雨宮社、淺間社(一色町)、富部神社、七所社(笠寺町)で、官幣社、県社、郷社が選ばれている。
発行:和歌山県神社庁
編集:和歌山県神社庁教化委員会
発行日:1995年11月
ページ数:551ページ
和歌山県下の神社庁所属神社を各支部ごとに御祭神、例祭日、由緒などを掲載している。写真がすべての神社に1枚ずつ付いている。神社名鑑以外に「神社庁のあゆみ」や記念論文が掲載されている。
続きを読む 和歌山縣神社誌 →
編集・発行:宮城県神社庁
発行日:1979年10月2日(非売品)
ページ数:394ページ
宮城県の神社庁所属の神社(927社)を網羅し、御祭神・例祭日・由緒などを掲載している。写真はすべての神社には掲載していない。
[amazonjs asin=”B000J9AKPW” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”宮城県神社名鑑 (1976年)”]
編纂及発行:静岡縣神社庁志太郡支部(非売品)
写真師:佐野光太郎
撮影日:昭和3年10月~昭和4年5月
ページ数:208枚(パラフィン紙と厚紙が交互)
静岡県志太郡の神社を網羅し、パラフィン紙に神社名・御祭神・社格・例祭日などを記載し、次ページの厚紙に写真を掲載している。1ページに一社から四社掲載しているが、昭和初めの神社の様子がわかる貴重な史料である。
輪島市門前の櫛比神社です。御祭神は大名牟持命と少名彦命。元は総持寺の関係神社だったようです。
境内は階段を上り1段上になりますが、広くはありません。付近が住宅地になった時に崖地が造成されたのかもしれません。
階段を上って曲がって本殿があるので、今の鳥居の位置は本来の位置ではないのかもしれません。
万歳楽土という神事で有名な神社ですが、神事はやはり神仏習合的要素があります。
本殿左のご神木の近くに小さな摂社がありますが、祭神がはっきりしません。赤い鳥居なので稲荷神社でしょうか。
階段を上った正面はむしろこの摂社です。三社が祀られていて、左から秋葉神社、金比羅神社、菅原神社。
御朱印は鳥居横の社務所兼自宅でいただけます。ただ留守なことも多く、自分は何度か空振りだったので正月三日に再訪しました。
櫛比神社
輪島市門前町門前1-甲1
能都町松波に鎮座する松波神社。御祭神は松波神と気長足姫命。
松波は室町時代には松波畠山氏が居城松波城に京風の枯山水庭園を作ったりしていた地です。
駐車場はありませんが、歩道が広いのでちょっと駐車して参拝します。
正月なので鳥居には正月飾りが飾られています。
少し登りながら参道を歩くと拝殿に着きます。
拝殿と本殿は弊殿でつながり奥行きがあります。
弊殿には古い能面が飾られていました。加賀前田家の支配下にあった時代に、能登でも能がおこなわれたようですが今は完全に廃れてしまいました。
外から弊殿と本殿を見るとこうしてつながります。鳥居から段々に、拝殿、弊殿、本殿と高くなっています。
御朱印はちょうど帰ってこられた宮司さんに聞きましたが、授与していないということでした。
松波神社
鳳珠郡能登町字松波28-2
能登町小木の海を見渡せる丘陵上にある御船神社(みふねじんじゃ)の御祭神は猿田比古神。
春の伴旗祭り、秋の袖キリコ祭りという2つの祭礼が有名で多くの観光客が集まります。
伴旗祭りのクライマックスで船が列をなす小木港を見下ろす位置でもあります。
奥能登の神社では正月に旗を立てる神社がまだ複数見られました。
昨年キリコ祭りで来たときは神社に到着したのは暗くなってからだったので、明るいときに来ると思いの外広い境内です。
正月三日でしたが、拝殿には宮司さんが待機されていましたので御朱印のことを聞きましたが、今は授与されていないそうです。前の宮司は授与されていたのかもしれません。にしても、今は残念ながら授与されていないということでした。
御船神社
鳳珠郡能登町字小木10-97
編者:静岡県郷土研究協会
発行元:世界聖典刊行協会
発行日:1980年6月25日
ページ数:580ページ
価格:9,300円 絶版
本書は昭和16年に静岡県庁教育課内に設けられた静岡県郷土研究協会により編纂・刊行された「静岡縣神社志」を復刻したものです。静岡県内2600社を収録している。社格、祭神、例祭日、由緒、特殊神事、宝物などを掲載する。
[amazonjs asin=”B000J7VFQM” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”静岡県神社志 (1980年)”]
続きを読む 静岡縣神社志 復刻版 →
発行所:名著出版
編集:奈良県史編集委員会
発行日:1989年5月25日
ページ数:669ページ
価格:8,900円 絶版
神社誌の発行されていない奈良県で神社を網羅した民間の神社誌。祭神、旧社格、由緒、例祭日などを掲載している。神社の写真がほぼないことが残念だが、奈良県の神社研究には必携の一冊。
[amazonjs asin=”462601335X” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”奈良県史 (5)”]
続きを読む 奈良県史 第5巻 神社 →
発行:金澤市神祇会
発行日:1942年12月8日(非売品)
ページ数:約130ページ
昭和17年時点で金沢市内に鎮座または氏子を持つ神社121社を網羅して、写真、旧社格、祭神、祭典日(例祭日)、由緒を記載する。昭和7年発行の「金沢市内神社写真帖」から掲載数は大きく増えているが、朱印一覧はなくなった。写真は改めて撮影されているようで、両書を比較して十年の間に変わっているところを探すのも楽しい。この時代の神社の写真が掲載されているのはとても貴重である。
続きを読む 金澤市神社大観 →
著者:鈴木棠三
発行:三一書房
発行日:1972年1月31日
ページ数:444ページ
価格:3,900円 絶版
対馬の神社研究において外すことができない一冊。対馬に残る神社誌「対州神社誌」の翻刻、第一部の論考が貴重。
[amazonjs asin=”B000J9BCCC” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”対馬の神道 (1972年)”]
続きを読む 対馬の神道 →
氷見市の朝日神社。御祭神は天照大神。
夕日神社と二社で延喜式内社の射水郡加久彌神社の論社である。
朝日神社のある氷見小境浦には宗良親王(後醍醐天皇の皇子)の伝説が残っている。宗良親王が越後の寺泊から直接小境に着岸し、しばらく逗留したのち、奈呉の浦へ移ったという。親王の着岸の場所は朝日神社前の「黒岩」という岩礁のある場所で、「親王腰掛の石」があったという。現在は国道160号の拡幅工事により道路敷となり、昔の面影はない。
また、親王は朝日神社と夕日神社を伊勢の両宮に見立てて参拝されたという。この両社のあいだを伊勢領といい、朝日神社の境内には古来土足で入ることを禁じており、村人は正月元日には素足参りをする習慣があったそうだ。
鳥居は北向きだが
階段を上っていくと
拝殿・本殿は朝日を受けるように東向きに建っている。
拝殿と本殿は弊殿でつながる。
朝日神社は海沿いに鎮座するので、天気がよければ海越しに立山連峰を望める。
朝日神社
富山県氷見市小境1
氷見市の夕日神社。御祭神は豊受大神。
同市の朝日神社と二社で、延喜式内社の射水郡加久彌神社の論社である。
境内の参道は氷見市立灘浦中学校の校庭横を西に通る。
突き当たって右に階段を上って拝殿がある。
拝殿の後ろに本殿がある。
神社は道路を挟んですぐ小境海岸となる。
天気が良ければ、海越しの立山連峰が見える。
少し北の海岸からは虹が島越しの立山連峰が見える。氷見の絶景スポットのひとつ。
夕日神社
富山県氷見市小境1440
熊淵川の河口部にかつて宿那彦神像石神社は鎮座していました。御祭神は少名彦神。
現在は少し北に行った丘の上に遷座されています。
この熊淵川を遡れば阿良加志比古神社が鎮座しています。
東浜の漁港からは晴れた日海越しに立山連峰が見えます。きれいに見えるのは冬の寒暖の差の少ない寒い日の午前中らしいです。
元宮なので何もないものと思っていましたが、小祠があると知り、後日再訪しました。
場所は河口部の丘の上(一枚目の向かいの丘、二枚目の橋の右・北側)です。以前はこの敷地にJAの支店があったようです。
1枚岩の磐座が祀られています。
宿那彦神像石神社
七尾市黒崎町
七尾市の海岸沿いの海食崖の山上に鎮座する宿那彦神像石神社です。御祭神は少彦名神、健御名方命。
名前から少彦名神の石製の神像が祀られていたのかと想像しましたが、由緒は神鏡二面を祀っていたようです。
社は兼務社となっており御朱印はありません。
正面の小山に神社は鎮座しています。
参道はかなり急です。
坂に続いて急な階段を上ります。
社殿にお詣りします。
周辺を見渡すと石製の変わった奉納物があります。いつの頃のものかわかりませんが、仏教色も感じられる奉納物なので藩政期のものでしょうか。
本殿のうえは整地されて見晴台となっています。
今日は天気が良かったので、海越しに冠雪した立山を見ることができました。
宿那彦神像石神社
七尾市黒崎町ヘ28-3
七尾に鎮座する阿良加志比古神社。御祭神は阿良加志比古神。
延喜式内社の「阿良加志比古神社」の比定社で、宿那彦神像石神社の論社でもあります。
山里の狭い道を上ってようやく社頭に到着しました。
社殿には長い階段を上らなくてはいけません。
階段途中に末社の東枝神社があります。御祭神はわかりません。
階段を上り詰めて拝殿に参拝します。
拝殿横に杉の巨木があります。非常に立派なご神木です。
このご神木が、大幡神、阿良加志比古神の降臨した五本杉のようです。
広い境内を掃除されていた宮司さんに自宅で御朱印をいただきました。手を止めてしまって申し訳なかったです。
阿良加志比古神社
七尾市山崎町カ35
七尾にある松尾天神社です。御祭神は少名毘古神、菅原道真公。
御朱印は境内に隣接する自宅の方でいただけます。前回の参拝時は宮司が不在で、今回も不在でしたが、午後に戻られると聞いて再訪問していただきました。
鎮座する地は七尾城のあった山々から平野に延びるひとつの尾根の先端部で、湾全体を見渡せる要地です。元は薬師天神と呼ばれた寺院であり、薬師如来がご本尊だったようですが、神仏分離により神社に復飾して松尾天神社となりました。神仏習合時の薬師如来を少名毘古神と同体として病気平癒を祈願していたのかもしれません。
市街地から離れた場所にあるため、現在でも広い境内と長い参道が残っています。
少名毘古神、菅原道真公を御祭神としていますが、本殿には元は少名毘古神(薬師如来)のみを祀っていたものと思われます。賽銭箱の神紋は菅原道真公の北野天満宮の神紋、梅鉢紋ではなく、前田家の家紋、剣梅鉢紋です。
拝殿隣に立派な筆塚があります。
末社として天満宮があり、こちらに菅原道真公が祀られています。菅原道真公が末社の祭神や相殿の扱いになっていないのは、藩政期に前田家の庇護を受けていたからかもしれません。
松尾天神社
七尾市矢田町ヌ7甲
氷見市の祇園宮日吉神社です。御祭神は大山咋神。
旧氷見町は南十町の総社であった祇園宮日吉神社と、北六町の総社であった中央町の日宮神社で、7月13・14日に氷見祇園祭で神輿や太鼓台、曳山が巡行します。疫病退散のため始まった祭りと言われ、富山の曳山では珍しい7月に行われ、そういう意味では京都の祇園祭に近いですね。
社殿は西向きで、海に向かうわけではなくどうしてこういう向きなんでしょうか。
正面鳥居横の神社標は北前船の記念で建てられたものらしく、氷見も藩政期は北前船の寄港地として賑わっていたのでしょう。
拝殿は境内から一段高くなっており、10町を氏子として抱えていることもあり、大きな拝殿です。
拝殿とつながった自宅で御朱印をいただきました。前宮司は手が少し不自由になったということで、以前参拝したときは朱印のみいただいて代わりにお守りをいただいたのですが、今回は息子の現宮司にお会いできましたので、あらためて御朱印をいただきました。
祇園宮日吉神社
富山県氷見市南大町7−2
39歳を目前にして御朱印デビュー! 日本全国の神社の御朱印や参拝記録